咆哮と彷徨の記録

                             
 


 



■『容疑者Xの献身』06/04/30UP



東野圭吾 文藝春秋

インパクト大の殺人トリック

〜あらすじ〜

隣に住む花岡母娘の元夫富樫の死体の始末を手伝った石神は、母娘が疑われないように偽装工作を試みる。

数学教師VS物理学助教授となったこの対決。

犯人を最初に示し、彼の仕掛けた巧妙なトリックを少しずつ暴いていくというスタイル。

助教授湯川学シリーズ第3弾。

相棒草薙刑事ももちろん登場する。

『探偵ガリレオ』のような科学トリックはなく、正統派の本格ミステリー。

このトリックがすごい。

いつもはトリックを解いた探偵のほうをほめるんですが、こればかりは犯人がすごいとしか思えない。

重厚な人間ドラマ+予想外のトリック、1粒で2度おいしいおすすめの一冊。




■『陽気なギャングが地球を回す』06/08/30UP



伊坂幸太郎 祥伝社

ロマンはどこだ?

強盗四人組のお話。

相手の嘘を見抜く男成瀬、ひたすらしゃべる男響野、超正確な体内時計と卓越した運転技術を持つ女雪子、掏りの名人久遠。

この4人が組んで鮮やかな強盗を魅せてくれる。

物語をひっぱり、謎解き担当の成瀬、物語の核だ。

逃走時の運転担当雪子は、強盗シーンのリアリティを高め、掏りの名人久遠は次の展開への手がかりをつかむ役。

そして、物語に最も関係のない響野、中身のない蘊蓄、嘘、冗談で、物語を盛り上げる。

むしろ彼のしゃべりこそが一番面白い部分だ。

強盗の手口より、強盗犯4人組の騒動っぷりに焦点があてられている。

さらりと読めるライトミステリー。



■『陽気なギャングの日常と襲撃



伊坂幸太郎 祥伝社

上記の『陽気なギャングが地球を回す』の続編。

冒頭は、成瀬、響野、久遠、雪子の比較的側にいる人物からの視点が4人が描かれている。

4人でワイワイする話に比べると地味だが、4人の意外な一面を見ることができる。

そして、冒頭の4短編の伏線を本編で回収していく構成になっている。

前作を気に入った方は必見。

自分の中では伊坂作品のなかで一番好き。

『予知夢』

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