咆哮と彷徨の記録

日記2008年2月4日〜5月10日 過去ログへ

■2月4日(月)   帰国



帰ってきた。

『仮面ライダー電王』ふうにいうなら

俺、再び参上!!

えっ?KYか

そして小島よしお。

とりあえず日本を離れている間に日本は大きく変わったようだ。

ブログで近況報告をするといっておきながらわずか8回の更新、しかもオークランドを出てからは1度のみという体たらく。

筆不精の自分にサイト更新は不向きではないかと考えるまでになったぐらいだ。

それはともかく現在、録画してもらっていた『相棒』、『仮面ライダー電王』、『プロポーズ大作戦』、『第89回夏の甲子園佐賀県予選準決勝、決勝』そして『佐賀北VS広陵』の決勝戦をみている。

『プロポーズ大作戦』では藤木直人がかわいそうだったし、『相棒』では亀山刑事の存在感が激減、佐賀北高校の優勝には感動した。

あいさつが遅れましたがあけましておめでとうございます。

これからワーキングホリデー体験記など少しずつ更新していきます。

■2月28日(木)   充電期間



日本に帰ってきてから、お土産配り、ニュージーランドでの冒険譚を話し終わりようやく落ち着いた。

日本は寒い。

でもラーメンはうまい、コタツもすばらしい。

そんなわけで久しぶりの更新を。

映画『タッチ』、本『アヒルと鴨のコインロッカー』、本『放課後』の3本立てで。



■『タッチ★★ 08/02/28UP



長澤まさみ、斉藤祥太、斉藤慶太出演

新体操は?

有名な原作は流行の常識力テストでも出題されかねないほど有名だ。

あらすじも別にいいだろう。

主題歌もカラオケに行けば必ず誰かが歌う。

この映画をみたのはニュージーランドからの飛行機のなかだ。

Air New ZealandとJAL日本航空の共同運航便でオークランドから関西国際空港へとぶやつだ。

ちなみに行きの飛行機ではマーク・ウォルバーグの『シューター』をみてたが、初海外で緊張していたせいか全く覚えていない。

元野球部の視点から物申すと、斉藤兄弟のフォームはきれいだった。

野球経験者であることは間違いないと思う。

新田君役の左打者も力強さは全く感じられなかったがきれいなフォームだった。

不自然な点は追及しないでおこう。

期待外れは南ちゃん(=長澤まさみ)のレオタードだ。

現在の髪型より断然似合っている彼女の新体操シーンがなぜにない。

野球のシーンを削ってでも見せるべきだった。

ていうか野球はどうでもいい。

主演を彼女にした時点でそれをやらないでどうすると抗議したい。

さて、機内でみたとき、英語と中国語の字幕がついていた。

南→小南と表示されていた。

高校生だったから?

最後に、この映画は原作を知っている人が楽しめるかどうか疑問が残る。

なぜなら和也が交通事故で死んで達也がかわりに投手なるという展開は誰もが知っているし、知らない人は…、映画を見る前に忘れてほしい。

原作のファンならとっくに見に行っただろうし、長澤まさみのファンにとって特筆すべき点もなく、斉藤兄弟の野球している姿を見たいという人は未知数だし、とこの映画の感想を書く意味が全くもってない。

ひとつあげるなら個人的にはこの映画の長澤まさみちゃんの髪型は一番好きだし、キャッチャーのプロテクターをつけた女優というのもレアショットだと思う。






■『放課後08/02/28UP



東野圭吾 文藝春秋

東野圭吾のデビュー作

清華女子高校教師の前島は、何者かに命を狙われていると感じていた。

そんなとき職員用男子更衣室で生徒指導の村島教諭の青酸中毒死体が見つかる。

放課後といえば、学生時代、部活に明け暮れた。

ひたすら白球を追いかけた。

部活が終わってからは受験勉強だ。

できたばかりの鹿島市民図書館でパソコンで息抜きしながらがんばった。

大学時代はそういうわけではなかったが、愛知県では休み時間のことを放課と呼ぶことにびっくりした。

無駄話はさておき、この作品の語り手は脱サラし、数学教師となった男性教諭だ。

30過ぎで生徒に深く交わろうとはしない、少し冷めたところのある主人公。

彼の同僚教諭が殺される。

前島は第一発見者ということで、事件に深く関わっていく。

相変わらずの筆力、描写力、ストリーテリング、そして鮮やかなトリック、意外な犯人。

本格推理小説であることは間違いない。

これがデビュー作品というから驚きだ。





■『アヒルと鴨のコインロッカー08/02/28UP



伊坂幸太郎 東京創元社



〜あらすじ〜

仙台で大学生活をはじめた椎名は、隣人河崎から本屋を一緒に襲おうと持ちかけられる。

裏表紙のこのあらすじを読み、購入した。

もちろんお気に入りの伊坂幸太郎の本であることも理由の一つだ。

話の語り手は2人。

ピカピカの大学生椎名とペットショップに勤める琴美。

ちなみに琴美がいる時間軸は2年前。

現在放送中の『仮面ライダーキバ』が現在と22年前から物語を展開しているが、こちらは現在と2年前からだ。

映画化されて、いつのまにかDVDまで発売されている。

アヒルと鴨のコインロッカー 映画公式サイト

『陽気なギャングが地球を回す』の映画化はまだ分かるとしてもこちらのほうは映画化したら叙述トリックが使えないだろう。

肝心の感想はというと、やはりおもしろい。

この作家の作品は日常では絶対繰り広げられないような会話がぽんぽん出てくるからおもしろい。

とくに例え話がおもしろい。

登場人物の断定的な口調に注目してもらいたい。

ボブ・ディラン好きも相変わらずだし、他作品とのリンクもある。

舞台は同じ仙台なのになぜ現在に琴美はでてこないのか、続きが読みたくなるというよりも読まされてしまう感覚に似ている。

最後に、とりあえずだまされて読んでください。


■3月4日(火)   『それでもボクはやってない』の感想



昨日の黄砂はひどかった。

うちの家族はみんな帰ってきて洗車をしたぐらいだ。

現在『NARUTO』を読んでいるので、我愛羅の術使ったあとあんなふうになるのかなと思ったりもした。

それはともかく黄砂の原因とされる中国の砂漠化はなんとしても食い止めないといけない。




それでもボクはやってない★★★ 08/03/04UP



加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、小日向文世、もたいまさこ出演

ホラー映画よりも背筋が凍る

〜あらすじ〜

面接へ行く途中の電車から降りたさい、女子中学生から痴漢だと言われた金子徹平(=加瀬亮)は取調べで容疑を否認し続ける。

3月1日の土曜プレミアムを録画した。

テレビ編集版ということでいくらかカットされているのだろう。

2000年に放送されていた『花村大介』でも痴漢冤罪を題材にした話があった。

そのときには主人公の奇策により無罪をとったがこの映画の結末やいかに…。

ちなみに先週火曜までチャンネルNECOで再放送されていた。

この映画では、視聴者には主人公が無実であると知っているだけに救われてほしいと切に願いながら見て行くことになる。

かといって真犯人を主人公での手でつきとめようとするわけではない。

痴漢に間違われた青年が否認し続けたらどういうことになるのか、である。

これが怖い、刑事の取調べにしても、裁判所での検察官の追求、裁判官の冷たい視線、とくに小日向文世の裁判官はシャレになってない。

温厚な役しか見たことがないため、あんな冷徹な役は違和感よりも怖さ倍増である。

痴漢裁判にみる裁判制度の問題点に真っ向から立ち向かった本作、素人である自分にもはっきりとわかるように明示されている。

社会派作品にあまり興味がない自分だが、これは見逃せない。

これを見れば間違いなく満員電車で両手を挙げて乗る。

また、この映画をDVDに残そうと思い、CMをカットしていたのだが、妹に

「えっ、また観るの?」

と言われた。たしかに、とても重苦しく、もう1度見る気にはなれない。


■3月12日(水)   『仮面ライダー電王−俺、誕生!−』の感想



『仮面ライダー電王−俺、誕生!−』★★ 08/03/12UP



佐藤健、白鳥百合子、中村優一出演。

電車に乗る仮面ライダー

〜あらすじ〜

過去にとんだイマジンを倒した良太郎(=佐藤健)、しかし戦いの最中にデンライナーを牙王(=渡辺裕之)に乗っ取られてしまう。

取り残された良太郎とハナ(=白鳥百合子)はその時代のミルクディッパーで幼少時の良太郎と出会う。

60分ちょっとの映画でテレビシリーズともしっかりとリンクしているので、製作者サイドの子ども番組らしからぬ思い入れが感じられる。

放送開始当初は敵味方はっきりした低年齢向けだったが、ニュージーランドに行っていた中盤から伏線につぐ伏線で人気を博したらしい。

ちなみにニュージーランドの無料日本語情報誌に電王のことが取り上げられていて驚いた。

妹が電王の大ファンのためHDDレコーダーに録画してもらっていたのだが、見て思ったのが全くおもしろくないということ。

たしかに過去、現在、未来のつながりなどこれまでにない斬新なものだったが、そんなに大騒ぎするほどのものなのかさっぱり理解不能だ。

話を本筋に戻そう。

時間が足りなかったせいか、ラスボス牙王と神の列車の扱いがひどい。

さらにひどいのは、真田幸村役をした陣内智則と姫役のほしのあきで、無理矢理出番を作ってもらった二人の役回りには目も当てられない。

とにかく現在放送中の仮面ライダーキバとの共闘で続編が決まったの不思議である。


■3月27日(木)   『プロポーズ大作戦スペシャル』の感想



帰国後から受験浪人の日々が続いております。

アルバイトを探さないと…。

■『プロポーズ大作戦スペシャル』



2007年4月からの月曜9時枠で放送された山下智久、長澤まさみ主演のSFラブコメディのスペシャル版をみた。最終回前にニュージーランドへ行ったため結末が非常に楽しみだったのだが、今ひとつ盛り上がりに欠けるラストだったので、スペシャルを楽しみにしていた。

ちなみに妹、母もみていたのだが、最終回についてはともに満足していなかったようだ。

まぁそれも仕方ないかと思う。

礼(=長澤まさみ)の婚約者多田哲也さん(=藤木直人)がいい人(※敬称略では呼べないぐらい)だった。

あそこまでひっぱったのならあのまま二人が結ばれていても文句は言わなかった。

そんなこんなで、式場を飛び出した健と礼のその後から話は始まる。

あのあと付き合うことになった健と礼。

1年後エリ(=榮倉奈々)とツル(=濱田岳)の結婚式がハワイで挙げられることになった。

しかし、式当日の朝、エリが日本に逃亡してしまう。

式の後片付けをしていた健と幹雄(=平岡祐太)は幹雄が用意したスライドを見始める。

そして式1週間前の写真をみた健は再びタイムスリップを決意、妖精(=三上博史)が現れる。

ライムスリップして過去をやり直すを繰り返したドラマの流れを引き継ぎ、前半のコメディ部分と後半のシリアス部分で魅せる構成。

最終回で過去を変えてもしょうがないと決意した健だったが、今回はツルのために過去へ飛ぶ。

感想はというと…

これで作戦終了めでたしめでたし、宿便もすっきり、ハッピーエンドで大団円。

このスペシャルまで含めて近年では見応えあるドラマの一つだと思った。

脚本と演出がとくにすばらしい。

連ドラの名場面を織り交ぜながら、メインの5人の魅力を引き立たせ、さらに同情票が集まったであろう多田さんにも救いの手を用意、ベタながらもさわやかなラスト。

そしてところどころにちりばめられた小ボケ。

求めよ!さらば与えられん!Ask and it will be given to you!

スペシャルだからと背伸びしていない、連ドラそのままの雰囲気が最高でした。


■4月11日(金)『テニスの王子様−二人のサムライThe First Game−』の感想



とりあえずスポーツ店でアルバイトすることになった。

インターネットショップのほうの受注、発注の処理が主な仕事だ。

不思議なのが、野球のスパイクとかグラブを試着せずに購入するのが信じられない。

インターネットの画像だけではわからないだろうに。

話変わって祖父が心臓の手術を受けた。

見事成功し、回復に向かっている。

先日一般病棟に移り、しばらくは家族の方についていてもらいたいとのことだったので、12時からは自分の担当になった。

それまで入院などしたことなかった祖父は、なんでも自分でしたがり、ベッドから動いてはダメといわれているにもかかわらず、動こうとする。

そのため、家族の誰かが見張りについているというわけだ。

介護とは名ばかりの監視である。




■『テニスの王子様 -二人のサムライThe First Game-』★★



原作 許斐剛

硬式テニスだったのね

〜あらすじ〜

大富豪桜吹雪氏から豪華客船でのエキシビジョンマッチに招待された青春学園中等部テニス部。

しかし、それは賭け試合となっていて八百長を要求される。

ついこの間、週刊少年ジャンプでの連載が終了した『テニスの王子様』の劇場版である。

リョーマの義兄である越前リョーガが登場し、リョーマと対決する。

60分ちょいで、テレビスペシャルでもよかったんじゃないかと思う。

もはやキャプテン翼のテニス版、試合の内容、必殺技がぶっとんでいるが、この映画における手塚部長の必殺ショットの一連のシークエンスは圧巻だった。

あそこまでの演出を決めた製作者サイドの肝っ玉には恐れ入る。

チャンネルNECOで『跡部からの贈り物 〜君に捧げるテニプリ祭り〜』との2本立てでみた。

どっちかというとおまけの2本目のほうがおもしろかった。

こちらは超人気キャラクター跡部景吾が、付き人樺地のためにお祭りを開催する。

ほぼ全キャラクターが登場するし、最後の全チーム対抗障害物リレーのフィナーレは見ものです。

個人的には『テニスの王子様』はテニスをやっていないときのストーリーが好きだ。

ボウリングや焼肉とか。

あと、硬式テニスやってたことに初めて気付いた。

アニマックスとかで放送されたときにはぜひ見てやってください。

レンタルしてまではみなくていい。


■4月12日(土) 『アルジャーノンに花束を』の感想



木曜日の夜、『ラスト・フレンズ』をみた。

長澤まさみちゃんの妊婦姿やショートカットの上野樹里ちゃんにはびっくりした。

なにより時々流れる、「なっなっ、な、なっなっ!」って聞こえる音楽が不気味で怖かった。

妹は瑠可(=上野樹里)が死ぬと予言していたが、そんな気がする。

■『アルジャーノンに花束を−FLOWERS FOR ALGERNON−』08/04/12UP



ダニエル・キイス Daniel Keyes 早川書房

〜あらすじ〜

精神遅滞児として生まれてきたチャーリー・ゴードン、33歳。

伯父の親友が経営するパン屋で雑用係として働いていた。

彼は学習に対するモチベーションが高かったため、ビークマン大学心理学部長ニーハー教授、同大学の精神科医兼脳外科医のストラウス博士が行う人体実験の被験者に選ばれ手術を受ける。

ユースケ・サンタマリアと菅野美穂でドラマをやってましたね。

ニュージーランドのオークランドで語学学校に通っていたとき、World Guideを読み飽きたので、エージェントのオフィスで借りた。

英語ばかりに囲まれてて日本語に飢えていた。

随分前にドラマは終わっているので、説明すると、チャーリーは頭がよくなります。

IQ200近くまでいったようです。

この本はそのチャーリーの日記です。

手術を受けるにさいし、その変化を自分で感じることができるように、日記を書くことを勧められるのだ。

彼が変わるにつれ、周囲の人々がどう変わったのか、彼の捉え方の変化が一目瞭然で、非常に興味深い。

筆者の想像力のたくましさ、研究熱心さには感服する。

タイトルにあるアルジャーノンとはチャーリーと同じ手術を受けたネズミで、その結果迷路をめちゃくちゃ早くクリアする天才ネズミ。

アルジャーノンが先に手術を受けているため、彼の未来=チャーリーの未来なのである。

物語中盤からの悲しすぎる流れに、救いを求め、一晩で読んだ。

ちなみに1週間借りることができたのだが。

これは泣ける。

本だけど泣ける。

古本屋にあったらぜひ手にとってもらいたい。

もしくは図書館とかで借りてもらいたい。


■4月13日(日) 『オーデュボンの祈り』の感想



昨夜の『ザ・イロモネア』はおもしろかった。

次長課長の亀田興毅ネタ、ハリセンボンのサイレントでのパラパラ、藤崎マーケットのサイレントでのララライ体操がうけた。

風呂に入っているあいだに品川庄司がやってたらしく見逃してしまい残念。



■『オーデュボンの祈り‐a prayer‐』08/04/13UP



伊坂幸太郎 新潮社

殺案山子事件

〜あらすじ〜

コンビニ強盗で同級生の城山に捕まった伊藤。

連行されるなか逃げ出し、気がつけば萩島で寝ていた。

大人気作家、そして東野圭吾と並ぶMy favorite作家であるの伊坂幸太郎のデビュー作。

伊坂ワールドの始まりはしゃべるカカシ、150年前から外界との行き来を遮断した萩島から。

そこにはある言い伝えが、

「この島にはあるものが欠けている それは外から来た人物が丘で渡す」

伊藤は言い伝えの人物なのだろうか、彼と不思議な島人との交流を描いたミステリー。

島の中という狭い舞台ながらも超個性的な登場人物とリョコウバト、ジョン・ジェームズ・オーデュボン、支倉常長といった歴史上の人物の蘊蓄をうまく絡ませ最後まであきさせないつくりとなっている。

個性的な面々を紹介する。

犬顔の塗装屋、熊顔の船頭、地球の心臓の音を聴いている少女、体重300kg超でその場から動けない女、反対のことしか言わない元画家、人殺しが許されいる男、そして、未来を予測でき、しゃべることもできるカカシ。

こんな風に書くとファンタジー小説が好きな人しか手をつけなさそうだけど、決してファンタジーではないと思う。

なにより伊坂幸太郎氏の作品は現実の中に軽く非現実を盛り込んでさもこれぐらい許容範囲だろと思わせてくれるからおもしろいのである。

『アヒルと鴨のコインロッカー』、『死神の精度』を映画化するぐらいならこの作品を映画化してほしい。

伊藤は加瀬亮さん。

『それでも僕はやってない』のキャラそのままでやれる。

カカシの優午の声は池田秀一さんでお願いします。

おなじみの伊坂作品のリンクだが、後々感想を書く予定の『ラッシュライフ』で伊藤としゃべるカカシの話が、『ゴールデンスランバー』でリョコウバトの話が出てくる。



■4月14日(月) 『日本沈没』の感想



『太王四神記』がついに地上波で始まった。

NHKハイビジョンでも字幕でやっている。

ヨン様大ファンのうちの母は2つとも録画している。

第1話放送時はその前のプロ野球開幕戦が早く終わるよう祈っていたり、NHK教育のハングル語講座を録画し始めたりと大忙し。

ついでにHDDレコーダーの使い方を覚えてくれるといいのだが…。

『太王四神記』だが、CGやらワイヤーアクションが時折まぜてあり、母がそのシーンがあるときは教えてくれるので、話の流れはさっぱりだが結構楽しんでみている。

朱雀の生まれ変わりことス・ジニを演じるイ・ジアさんがとてもきれい。

神話時代のセオの衣装なんかとてもセクシーだ。

ほかにも岸谷五朗、間寛平にそっくりな韓国人俳優が出演している。

それでは、昨夜やってた『日本沈没』の感想を。


■『日本沈没★★



草g剛、柴咲コウ出演。

和製アルマゲドン

〜あらすじ〜

潜水艇「わだつみ6500」のパイロットである小野寺(=草g剛)は、深海調査のエキスパート。

同船していた地球科学博士の田所(=豊川悦司)は海底プレートが沈み、日本列島が1年以内になくなってしまうという結論に達する。

12日に教員採用試験対策ゼミで復習したばかりのマントルとかプレートとかがいっぱいでてきてちょっとうれしかった。

以下感想を箇条書きにする。

・豊川悦司の声がかっこいいことに初めて気付いた。

・ミッチーがヒゲはやして少し顔に肉がついていたので、誰かわからなかった。

・避難している人達、群集を遠くから映した画が『ロード・オブ・ザ・リング‐二つの塔‐』っぽかった。

・小野寺(=草g)さん、フットワーク軽すぎ。どこにでも顔を出す。

・阿部(=柴咲コウ)さん、いつのまに骨折治ったの?

・大倉孝二は滅びの山へ。

・いつのまにか奇跡が起こった。

とくに感想と関係ないのですが、

一緒に見ていた母が言った

「この映画はヒロインが最後にウェディングドレスを船に置いて逃げるやつやろ?」

「それは『海猿‐Limit of love‐』やろ。」

(柴咲コウを指さしながら)「でも女優さんは一緒やろ?」

「違う、あっちは加藤あい。」

どうも冒頭の一連のシークエンスが母には『海猿』とかぶってみえたようです。


■4月17日(木) 『ジェネラル・ルージュの凱旋』の感想



■『ジェネラル・ルージュの凱旋08/04/17UP



海堂尊 宝島社

アクティブフェーズの進化形登場

『チーム・バチスタの栄光』を書いた海堂尊のメディカルエンターテインメント。

感想を書いたのは2作目『ナイチンゲールの沈黙』、『螺鈿迷宮』に続き4作目だ。

ただ、『螺鈿迷宮』は出版社が違うため装丁が全然違う。

話は伝説の歌手水落冴子が倒れた日から始まる。

たまたま居合わせた如月翔子、浜田小夜看護師が東城大学医学部附属病院へと搬送する。

この場面は『ナイチンゲールの沈黙』の冒頭と大体同じ。

つまり『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行で起こっていた出来事。

浜田看護師視点からの前作から一転、今回は如月翔子からだ。

彼女はICU担当でICUセンターを統轄するのはセンター部長の速水晃一。

シリーズの主人公田口と大学時代の同期で、ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)の異名を持つ。

バチスタスキャンダルのさい、リスクマネジメント委員会委員長に就任した田口のもとへ、速水が特定の医薬品メーカーと癒着しているという告発文書が届く。

本作は田口、如月、ICU師長花房、ICUセンター副部長代理佐藤の視点から。

もちろん火喰い鳥こと白鳥も登場する。

そして、噂の白鳥の部下氷姫こと姫宮も登場。

『ナイチンゲールの沈黙』と重なる部分があり、田口、白鳥の出番が少ないので、序盤はやや退屈したが、中盤から後半にかけての倫理委員会、リスクマネジメント委員会の話し合いで爆発、夢中で読み終えた。

『チーム・バチスタの栄光』も上映中で絶好調のこのシリーズはぜひ読んでもらいたい。

読む順番は出版順でお願いします。

ちなみに妹がこの本を読みたいと言い出したため、『チーム・バチスタの栄光』からシリーズ全部貸した。

しかし、『ジェネラル・ルージュの凱旋』だけでいいと。

この本から読んでもおもしろさ7割カットだと言ったが、聞く耳もたず、結局読まずに返してきた。

『ダ・ヴィンチ・コード』も貸したが読まずに返却。

親父も貸してくれと言ってきたので、貸したのだが読まずに返却。

妹と親父は、私に自分のオススメの本を貸しつけて、読ませて感想を求めてくるくせに、自分から借りた本は読まないという理不尽ぶり。

私の本を借りて読んでくれるのは叔母だけである。



■4月20日(日) 『ブラックペアン1988』と『卒業』の感想



■『ブラックペアン198808/04/20UP



海堂尊 宝島社

前3作より20年前の話

〜あらすじ〜

1988年、世良雅志は佐伯外科は入局したばかりの研修医。

そこには帝華大学から招聘された高階講師の姿が。

医者1年生世良から見た『チーム・バチスタの栄光』、『ナイチンゲールの沈黙』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』の登場人物たちの20年前の姿とは?

帝華大の阿修羅と呼ばれていた高階、『ナイチンゲールの沈黙』で藤原看護師が語った佐伯清剛教授、『チーム・バチスタの栄光』で登場した垣内、黒崎、藤原、猫田、花房看護師たちも登場する。

さらにいうなら速水、島津、田口もほんのちょっとだけ出番がある。田口にいたってはオペ室嫌いの原因となった出来事も。

そしてオペ室の悪魔と呼ばれる渡海医師。

ガン告知がタブー視されていた20年前にあって、ためらうことなく実行する、この物語の最重要人物。

残念ながら白鳥は出てこない。

とはいえ、やはりこの著者の作品はおもしろい。

ドラマ『救命病棟24時』や東野圭吾の『使命と魂のリミット』で研修医の扱われ方、たとえば看護師より実質的な地位の低さ、労働時間の長さなどを多少知ってはいたものの、20年前となる全く想像がつかなかった。

ちなみに最近では大学病院での勤務が医大生に敬遠されがちだそうだ。

そんな研修医の前にあらわれた高階講師のキャラには驚いた。

病院長のときとはえらい違いで、速水とそっくり。

彼が手土産に持ち込んだスナイプ手術や、佐伯教授特注のブラックペアンと見所たくさんなので黒い表紙のこの本をぜひ読んでもらいたい。

ちなみに祖父が心臓の手術を受ける際、手術についての説明を聴いたのだが、手術の危険性について詳しく説明されてびっくりした。

今では患者のほうに選択権があるということで、危険性を承知の上でということらしいが、あの説明は応えた。

それらが起こる確率は15%だとおっしゃっていたが、80%ぐらいでおこりそうにきこえるから不思議だ。

一昔前まで患者の精神面、家族の心情を考慮して手術の危険性を説明しなかったのも納得できる。





■『卒業‐雪月花殺人ゲーム‐』08/04/20UP



東野圭吾 講談社

茶道と剣道とテニス

〜あらすじ〜

T大4年生になった高校時代からの仲良し7人組、そのうち2人が住む白鷺荘で牧村祥子が死ぬ。

事件の捜査に乗り出したのは東野圭吾シリーズでおなじみ加賀恭一郎。

他者からみた加賀の描写と違い、彼自身の独白もあり非常に新鮮。

ドラマ『ガリレオ』で湯川が一躍有名になったが、東野圭吾の看板探偵は彼だ。

意外だったのが、彼の学部が社会学部だったこと。

あれだけ論理的な推理をするので、理系の学部だと思っていた。

東野圭吾初期の頃の作品でバリバリの本格青春推理小説。

白鷺荘での密室トリック、雪月花之式でのトリックはとても難しかった。

とくに雪月花之式のトリックは活字で説明されてもさっぱりわからなかった。

何度読み直してもすぐ忘れて何度も楽しめる。

加賀恭一郎最初の事件、ぜひお読みください。


■4月23日(水)  『スピード2』と『手紙』の感想



速水もこみちくん主演の『絶対彼氏』の第1話をみた。

恋愛に不器用な女性梨衣子(=相武紗季)が恋人型ロボット(=速水もこみち)のモニターになる。

ヒロインの理想の彼氏ロボットが家にきて戸惑う梨衣子が非常にかわいい。

エンドクレジットでは3番目の相武紗季ちゃんが完全に主役。

露出時間からいっても物語を引っ張っているのは彼女だ。

と第1話を見て思っていたが、第2話では主役の面目躍如、徐々に学習しつつあるナイトくん。

トイレに体育座りする姿がシュールすぎます。

完全に詐欺師役の佐々木蔵之介。

そして妹が大好きな水嶋ヒロくんが『仮面ライダーカブト』のときの名前と一字違いの“そうし”。

好演しています。

これからが楽しみなドラマです。


■『スピード2〜SPEED2:CRUISE CONTROL〜』★★ 08/04/23UP



サンドラ・ブロック主演

スピード感なし

〜あらすじ〜

運転免許試験の真っ最中だったアニー(=サンドラ・ブロック)はパトカーの追跡をかわすうちに恋人のアレックス(=ジェイソン・パトリック)の仕事場に到着してしまう。

彼の仕事もS.W.A.T隊員だとは知らなかったアニーは激怒するも、カリブ海へのクルーズで言いくるめられてしまう。

超大ヒット作『スピード』の続編。

キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロックが一気に名を上げた作品だ。

その続編ということでキアヌ・リーブスの登場を待っていたら、いつまでたっても出てこない。

そのかわりアニーの彼氏にまたまたロス市警のS.W.A.T隊員が。

シージャックされた船を彼が駆け回る。

前作パスジャックと比べ、豪華客船ジャックということで事件のスケールは大きくなったものの、スピードは完全に減速。

ただのアクション映画になってしまった。

後半のほうでは確かにスピードと冠がついているだけのことをみせようとあの手この手をみせてくれているが、残念ながら緊張感も全くのためできの悪い007みたいになっている。

スピードが出ている豪華客船が意外に止まれないということがよくわかる映像が後半にあるのだが、どうにも不自然に見えて仕方がなかった。





■『手紙08/04/23UP



東野圭吾 文藝春秋

犯罪加害者家族の苦悩

〜あらすじ〜

たった一人の家族である兄の武島剛志が強盗殺人の罪で捕まった。

高校生の直貴はたった一人で生きていくことになるのだが、犯罪者の肉親という事実が彼にはついてまわる。

犯罪被害者の家族というものはテレビでもモザイクがかかりながら放送され同情を誘うものだが、犯罪加害者の家族もまた大変である。

随分前にバスジャック犯が佐賀出身だったということで未成年ながら〜高校の誰々だと情報が広まったことが佐賀ではあった。

加害者家族は引っ越したそうだ。

この本を読んでふとそんなことを思ったのだが、犯罪加害者の家族もまた被害者であることを認識させられる。

直貴についてまわる剛志の罪。

身内に強盗殺人罪の受刑者がいるということで受ける差別を描いた社会派作品。

映画化されているようだがまだ見ていない。

この方の本ばかり感想を書いているが、映画のほうは全くみていない。

今でこそ就職試験の履歴書から両親の職業などを記入する項目がなくなったり、面接で質問することは不適切となっていて本人の資質や適性などで採用が決まっているが、執筆当時は当然両親の職業も重要視されていただろう。

強烈な印象を残した人物は直貴の就職先の社長だ。

彼から直貴へのアドバイスには心臓をわしづかみにされたかのような衝撃を受けた。

第4章316ページから324ページまでのくだりだ。

内容を書きたいところだが、肝の部分でもあるし、打ち込むのが面倒なので、立ち読みするか図書館で借りるか、買うかしてほしい。


■5月6日(火) 『そして誰もいなくなった』の感想



土曜ワイド劇場で『劇場版 相棒』の公開に便乗して、右京、亀山コンビの誕生編、つまり2時間スペシャルの『相棒』の放送があった。

ドラマシリーズはファーストシーズンから見逃していないのだが、プレシーズンと呼ばれるドラマ前の3作は未見だったので、非常に楽しみにしていた。

期待に違わずおもしろかった。

チームワークが少しずつ出てくるところなんか最近のドラマシリーズでは全くみられないところだったし、鑑識の米沢さんが右京さんに見せた態度など考えられないぐらい失礼だった。

ゴールデンウィークがあけたら『劇場版 相棒』はぜひ見に行きたい。



■『そして誰もいなくなった〜TEN LITTLE NIGGERS〜』08/05/06UP



アガサ・クリスティー Agatha Christie

訳:清水俊二 早川書房

まじでいなくなっちゃった

〜あらすじ〜

インディアン島に別荘を建てた大富豪オーエン氏に招かれた10名の男女。

しかし屋敷には主人の姿はなく使用人の夫婦がいただけ。

戸惑う一行を襲った、夕食の席での謎の告発。

10名の男女に待ち受けるものは一体…。

あまりにも有名な推理小説。

マザーグースのインディアンの歌にしたがって島に集められた登場人物たちが次々に殺されていく。

童謡殺人というやつでその土地で歌い継がれていく子守唄、民謡などになぞらえて犯人が殺人を重ねていくってやつだ。

さらに、孤島に閉じ込められるというおまけつき。

登場人物は、仕切り屋の元判事、ツン微デレ家庭教師、医者、いいとこなしの青年、老婦人、探偵、元陸軍大尉、元将軍、そして召使の夫婦。

お約束の犯人はこの中にいるというやつだ。

ちなみにこれらの登場人物は過去に後ろめたいことを持っていて、謎の告発でご丁寧に明らかにされる。

ページ数は少ないのですぐ読み終えることが出来ると思う。

ただ、古本屋で買った文庫版は字が小さかったのですぐ眠くなった。


■5月7日(水) 『魔球』の感想



『絶対彼氏』第3話をみた。

ナイトが梨衣子の親友に美加にキスされ、美加を恋人と認識して初期化再起動。

1億円のロボットがあっさり他人の物になるという物語を盛り上げるためだけの設定にはあきれた。

もうロボットの登場はいいよ。

梨衣子と創司の恋愛で十分です。


■『魔球08/05/07UP



東野圭吾 文藝春秋

本の中の魔球

〜あらすじ〜

春の選抜高校野球、大会ナンバーワン投手、須田武志を擁する開陽高校は優勝候補の亜細亜学園を1−0でリードしていた。

場面は9回裏二死満塁、バッターボックスには唯一須田からヒットを放っている四番打者。

カウントツースリーまで追い込むも須田は打たれると確信していた。

そして最後に投じた球は…。

魔球と聞いてまず思い浮かぶのは、やはり『巨人の星』の主人公星飛雄馬が編み出した消える魔球だろう。

消えるわけねーよとは思いつつも最後まで読んでしまう設定だった。

花形に完全攻略されたが、自分なら見えていても打てない変化球だったと思う。

それはともかく、スポーツマンガのなかでもなかなかネタの尽きない野球のなかで魔球は野球少年の憧れだ。

野球の入門書をみながら様々な変化球を試した少年時代を思い出す。

結局自分に投手の才能はなかったらしく、バッティングピッチャーが関の山だったが、卓球ボールではうまくいった。

話はだいぶそれた。

この本はそんな"魔球″を題材にしたわけではなく、あくまでも須田が最後に投じた球が殺人事件と深く結び付いていたというだけの話。

ジャンル的にはスポーツミステリーとなるのだろう。

剣道、スキーときてついに野球が登場。

正直殺人事件とかどうでもよく、須田が投じた球の真相が知りたくて読んだ。

読者の期待を裏切らない描写力と構成はまさに魔球、画がないぶん不利にみえてまんまとしてやられた感じだ。

映画化が予定されている『容疑者Xの献身』の次にお気に入りの作品だ。


■5月10日(土) 『ミニミニ大作戦』の感想



6年使用しているパソコンが悲鳴をあげている。

■『ミニミニ大作戦〜THE ITALIAN JOB〜』★★★ 08/05/10UP



マーク・ウォルバーグ、シャーリーズ・セロン出演

金塊ゲットだぜ大作戦!!

〜あらすじ〜

ヴェニスで金塊3500万ドルを盗んだチャーリー(=M・ウォルバーグ)一行だったが、仲間の一人スティーブ(=エドワード・ノートン)の裏切りにあい、金塊は奪われ、金庫開けのベテランであるジョン(=ドナルド・サザーランド)も殺されてしまう。

1年後、スティーブがロサンゼルスにいることをつきとめた一行は復讐のため、彼の金塊を強奪することに、そしてジョンの代わりに娘のステラ(=シャーリーズ・セロン)を代役にたてる。

『オーシャンズ11』の規模縮小、アクション増量版といったところ。

チャーリー一行の紹介をする。

リーダーで計画を立案担当のチャーリー。

コンピュータのプロでナップスターを開発したのは自分だと言い張る男ライル。

カーチェイス最長記録に挑戦した運転のプロ、ロブ(=ジェイソン・ステイサム)。

『トランスポーター』の設定から?

爆発物担当の男。

セキュリティ会社から金庫破りを依頼されるステラ。

5人が協力して裏切り者スティーブから金塊を奪還しようとするわけだが、さまざまな障害が待ち受けているわけだ。

ドキドキの金塊強奪、ボートチェイスから始まり、再び計画立案、実行と最後まで飽きさせないつくり。

ネタバレになるが、信号を監視、調整しているところに侵入し、信号を操作したり、金庫やトラックを下に落としたりとかなり過激な作戦内容。

紅一点、スタイル抜群の金髪美女シャーリーズ・セロンの下着姿が必見。

★3つが妥当な評価かと思う。

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