咆哮と彷徨の記録




■『愛しのローズマリー〜SHALLOW Hal〜』★★★ 05/03/03UP



グウィネス・パルトロウ、ジャック・ブラック出演

容姿と心の美しさは比例しない

〜あらすじ〜

父の遺言のせいか女性を外見でしか判断しないハル(=J・ブラック)。

エレベーターに一緒に閉じ込められたカウンセラーから“心の美”をみる力を授かる。

すると、心が美しい人が外見に反映されてみえるという目になる。

人を外見で判断してはいけない、といわれても人間の五感の8割をしめるといわれる視覚からの情報を重要視するのは当然のことだ。

そのなかで外見の美しさと心の美しさは共存しないと決めつけた内容はかなりの挑戦だろう。

次のような話を男性のかただったら経験したことがあるんじゃないでしょうか。

カタログを見ていて、「あ、この子かわいい」なんて言ったりすると、「絶対性格悪いよ!」という女がいる。

反論するとろくなことにならない。

美人=性格悪という図式がこの世には存在している。

現実とハル視点からみることができるローズマリーの外見のギャップを利用したコメディー部分はかなりつぼにはまった。

■『いま、会いにゆきます★★ 05/11/26UP



竹内結子、中村獅童出演

〜あらすじ〜

澪(=竹内結子)が死んで一年、巧(=中村獅童)とゆうじは、雨の季節に澪が帰ってくると信じていた。

なぜ?

そんなある雨の日、ゆうじの秘密基地に行ったとき、澪らしき女性が座りこんでいた。

「雨の季節、は戻ってくる・・・。」

この映画は、『世界の中心で、愛をさけぶ』と並んで2004年を代表する純愛映画。

“純愛映画”、“泣ける”は自分にとってはNGワードで、聞いただけでケチをつける気満々だ。

澪が死に、親としての役割を果たせていないと嘆く巧は、『世界の中心で愛をさけぶ』の朔太郎にそっくりだ。

めそめそ度でいうと朔太郎が数段上だが。

ちなみに澪(みお)と読む。

そして雨の季節、澪と奇跡の再会を果たす。

澪がゆうじに残した絵本に、雨の季節になったらアーカイブ星から帰るとあったのだ。

巧とゆうじは何の疑いもなく澪だと決めつける。

最愛の人が目の前に現れ、動揺するのも無理ないが、『世にも奇妙な物語』だったら確実に罠だ。

神隠しにあうに決まっている。

湯治場で働かされても知らないから。

記憶のない澪に巧は、二人の出会いを語り始める。

そして、梅雨が明け、澪はいなくなる。

この後の展開が、泣かせ所かと思われるが、自分は鳥肌が立つくらい怖かった。

彼女は20歳のときに事故にあい、9年後にタイムスリップした。

なぜ?

そして、タイムカプセルに入れていた自分の日記(※20歳の自分が知らない9年分)を読んで、そのとおりに実行したわけだ。

しかも予言を残している。

絵本を隠れ蓑にしていますが、あの挿絵といい、場所といい、「これで私以外の女の人に愛することはないだろう。」という意図が容易に読み取れる。

呪われし絵本、すべてのカラクリとなった日記、そしてタイムスリップで自分の願いを成就させたわけだ。

純愛とホラーは紙一重である。

怖くて泣きそうになった

■『イレイザー〜ERASER〜』★★ 05/02/17UP



アーノルド・シュワルツェネッガー主演

破壊神降臨!

〜あらすじ〜

FBI証人保護プログラムの執行官であるジョン・クルーガー(=A・シュワルツェネッガー)はリー・カレンという女性を保護する。

彼女は最新兵器EM銃を製作する会社の裏事情を知ったため命を狙われることになったのだった。

イレイザーというタイトルから殺し屋関係の話かと思っていたが、連邦捜査官というまともな職業に驚いた。

しかし、桃鉄]にあったイレーザーカードの理不尽な行動(※1駅の物件を全て潰す)はどう説明するんだと思っていたのだが、後半はアクションばっかりで、『ターミネーター』でも使えるようなシーンがいっぱいだった。

使いまわしも可能なくらい破壊シーンたっぷり。

映画が終わるころには彼がFBIであることを忘れているだろう。

『X-FILE』のモルダー捜査官とか今思えば地味だった。

この映画でのシュワちゃんの役柄はどうみても正義の味方だが、破壊したものはターミネーターを上回る悪役ぶり。

シュワちゃんの映画は役の善悪に限らずなんでも壊すという基本理念があるようだ。

■『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア〜INTERVIEW WITH THE VAMPIRE〜』★★★ 05/08/30UP



トム・クルーズ、ブラッド・ピット出演

死体と踊る男

〜あらすじ〜

あるビルの一室でインタビュアーを前にルイ(B・ピット)が自らの半生を語り始める。

吸血鬼の本能から人間の血を吸わずにはいられないルイだが、人間を傷つけることを拒む。

しかし、母親の死体にしがみつく少女クローディア(=キルスティン・ダンスト)に噛み付く。

少女趣味だった

このクローディア、『スパイダーマン』のヒロインM.Jが出演しているとは思わなかった。

まさにお人形さん的美少女。

ルイを吸血鬼にしたレスタト(T・クルーズ)は吸血鬼生活が長いせいか人を殺すことに全く抵抗がない。

ルイにいろいろと指導するわけだが、死体と踊るなどイッちゃってるし、ウザイ。

狼と踊る男ならぬ、死体と踊る男。

ちなみにこの映画での吸血になる方法は、吸血鬼に致死量の血を吸われ、吸血鬼の血を吸うこと。

簡単にヴァンパイアが増えないわけだ。

このへんの設定はうまい。

ちなみにマイマザー曰くブラッド・ピットの演技が凄すぎてトム・クルーズを完全に食ってしまっているそうだ。
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