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え
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■『エージェント・コーディ〜AGENT CODY BANKS〜』★★★ 05/04/13UP
〜あらすじ〜
コナーズ博士の開発したナノボットがある陰謀に関わっているとして、博士の娘ナタリーに近づきその陰謀を暴く作戦をCIAは実行する。
15歳のナタリーに近づくエージェントにコーディが選ばれる。
家が近いという理由だけで。
スパイといえばジェームズ・ボンドに代表されるように口達者で女性にもてる羨ましいキャラクターだが、コーディはスパイの訓練は受けているものの女の子の前ではあがって何も話せなくなる男の子。
そのコーディをCIAがサポートするという力のいれどころを間違ったのんきな前半とスパイらしいハイテク機器の数々を使ったアクションいっぱいの後半とのギャップがとてもおもしろかった。
『24』のレンタル中に何度も前置きでみていたので、レンタルしてみたのだが『スパイ・キッズ』シリーズよりは少しだけましといったところ。
恐らく木曜洋画劇場で放送されるだろう。
同じCIAものでは『リクルート』がおすすめだ。 |
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■『80デイズ〜AROUND THE WORLD IN 80 DAYS〜』★★★ 05/08/21UP
ジャッキー・チェン主演
〜あらすじ〜
イングランド銀行から翡翠の仏像を盗んだラウ・シン(=ジャッキー・チェン)は、逃走途中に出会った発明家フォッグの助手となり80日で世界一周を旅することに。
ジュール・ベルヌ原作の小説を基にした作品。
以前に映画化された作品はアカデミー賞を受賞している。
パリ、イスタンブール、インド、中国、サンフランシスコでファンタジー映像をはさみながら話が進んでいく。
この映画は、ジャッキーのキャラクターが加わって話が広がったととるか、ジャッキー色に染まってしまったととるか、分かれると思う。
ジャッキーファンを自負していますが、もちろん後者をとる。
原作を読んでないが、ジャッキー・チェンのキャラクターを無理矢理物語に付け加えた感がある。
一応キーパーソンなわけだが、物語の主人公ではない。
あくまでも助手。
しかも銀行強盗。
かなり無理のある設定だが、いつものコミカル・アクションは健在。
今さらだが、彼の周りにあるものはすべて凶器になる。
特にイスを使わせると誰も敵わない。
イスタンブールではシュワちゃんが笑わせてくれるし、中国ではサモ・ハン・キンポーが登場してファンサービスは十分。
世界一周の大変さとかは全く伝わってこないが、主人公の世間知らずな性格とジャッキーの適当キャラがうまく噛みあっていて老若男女年齢問わず楽しめる映画になっていた。 |
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■『X-MEN ファイナル・ディシジョン〜THE LAST STAND〜』★★ 09/01/14UP
ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー出演
しりすぼんだX-MEN最終章
ジーンの死から立ち直れずにいたサイクロップスことスコットは、彼女が死んだ湖へ。
悲しみの破壊光線を放つと、なんとジーンが現れた。
しかし、以前のジーンとは違っていた。
彼女にはある秘密があったのだ。
一方、ミュータントを普通の人間に戻す薬“キュア”が開発され、マグニートーは危機感を募らせる。
ついにX-MENも最終章、すごい戦いがみられるかと思いきや、なんとも中途半端なラストだった。
ジーンの裏人格が目覚め、最強のミュータントとしてローガン(=ヒュー・ジャックマン)の前に立ちはだかるわけだが、彼女がまた反則級の強さ。
全ての物体を操るという神スキル。
マグニートーの金属を操るという能力も児戯に等しい。
それはともかく、最終決戦にしてはあまりにもむなしいバトルだった。
むしろ2で終わっていてよかったのではないかと思うぐらい。
超人たちの戦いにしては迫力がない。
新人たち(壁をすりぬける女、金属になる男、分身の術が使える男、石頭、翼のイカロス)もインパクトなし。
もちろん、主人公のローガンとストームは見せ場たっぷりだったが、もはやワンパターン。
目新しさは全くなかった。
特筆すべき点はただひとつ、ゴールデンゲートブリッジをアルカトラズ島まで持っていく必要があったのかどうか。
必要なかったね。 |
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■『ウルヴァリン: X-MEN ZERO -X-Men Origins: Wolverine-』★★★★ 12/05/12UP
ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー出演
ウルヴァリン誕生秘話
能力に覚醒し、父親を殺害したローガン(=ヒュー・ジャックマン)は兄ビクターとともに家を出て、数々の戦争に参加する。
ウルヴァリンことローガンがアダマンチウムの鉤爪を手にし、X-MENへとつながる映画となっている。
主演は変わらずヒュー・ジャックマンが演じている。
鍛えられた肉体は相変わらずすごい。
超能力や超常現象が飛び交うシリーズだが、この映画は、ウルヴァリンにスポットがあてられているため、肉弾戦が主となっている。
しかし、その肉弾戦が大迫力のため、すばらしいアクション映画となっている。
とくに最終決戦のウェポンイレブンとの戦いが秀逸だ。
不死身の肉体、近距離テレポート、目から破壊光線、アダマンチウウムの剣を持つ強敵だ。
このシリーズを見たことない人でも予習することなく楽しめる内容なのでぜひみてもらいたい。 |
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■『えびボクサー〜CRUST〜』★★ 04/12/08UP
こじんまりとしたパブを経営するビル、期待されながらも連敗続きのアマチュアボクサースティーブが主人公。
なにをとちくるったのかビルは、2m10cmの巨大えびをボクサーとしてリングにあげるという夢にすべてを賭ける。
その対戦相手としてスティーブがやるのだが、スポンサーがつかない。
えびがボクシングチャンピオンに挑戦状を叩きつけた。のようなキャッチコピーだったこと、『えびボクサー』という映画のタイトルに惹かれ、かなり期待していたのだが、思いっきり裏切られた。
えびというよりアメリカザリガニに近かったし、スティーブはボクサーらしくないし、なぜ巨大化したのか?という重要な疑問を「21世紀だから」で済ませてしまうというリアリティーが全く感じられないのに、結末は、今さらそうくるかというオチのつけ方だった。
製作者の意図がさっぱりわからない。
えびの目が焦点を合わせるために、左右で縦横になるのだが、かわいらしいというより不気味だった。本当なら★1つだが、えびのパンチ力に敬意を表して★★。 |
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■『エラゴン ‐遺志を継ぐ者‐〜Eragon〜』★★★ 10/04/16UP
エドワード・スペーリアス、ジョン・マルコヴィッチ出演
仲間のドラゴン、ドラゴンライダーを殺し国を支配したガルバトリックス(=J・マルコヴィッチ)、彼の支配から解放されるための希望は、ライダーを待つドラゴンの卵だった。
そのドラゴンに選ばれたのが農家の息子エラゴン(=E・スペーリアス)、彼は抵抗軍の本拠地を目指す旅に出る。
17歳の少年エラゴンがライダーとしてドラゴンと共に独裁者に立ち向かっていく物語の序章だ。
ドラゴンが活躍するだけに空のシーンが多いので背景がとてもきれいだ。
どこのロケ地かわからないが見事だ。
エラゴンの師匠となるのがブロムというかつてドラゴンライダーだった男だ。
相棒のドラゴンは死にライダーの復活を待ちわびていたという設定だ。
ミラ・ジョヴォヴィッチにそっくりのアーリアというヒロインがいる。ジャンヌ・ダルクを思い出させる勇ましさだ。
ファンタジーものは映画より本のほうがおもしろいという偏見があるので本のほうを読んでみたい。 |
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■『L.A.コンフィデンシャル〜L.A.Confidential〜』★★★ 04/10/25UP
ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ジェイムズ・クロムウェル出演
出世欲の強いエド、刑事ドラマの顧問であるジャック、有能だが暴力に訴えた捜査が問題のバド。
三人の刑事がバーで起きた惨殺事件をはじめとした一連の事件の謎に迫る。
ラッセル・クロウの暴れっぷりにも注目だが、その後のいい人ぶりにも驚かされた。
派手な銃撃シーンもあるが、迫力にいまひとつ欠けた。 |
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■『L change the world』★ 09/01/21UP
松山ケンイチ主演
L、保父さんになり、本気で説教されるの巻
夜神月のキラ事件は終結した。
しかし、Lが払った代償は大きく、寿命が残り23日になった。
なぜって聞かれてもそうなったからというしかないので、わからない人はウィキペディアの”デスノート”を検索してほしい。
あらすじがわからないかたはこの感想は読まないとは思うが。
冒頭は、なんと瀬戸朝香の南空ナオミから始まる。
一応、デスノート事件のちょい前からという設定らしい。
小説になった『ロサンゼルスBB連続殺人事件』についても少し触れてあった。
そして、彼の理解者であり、相棒であり、保護者?でもあったワタリ(=藤村俊二)が死神レムにノートに名前を書かれ死亡。
このあたりは、映画『デスノート』の後半から引用される。
そして、ワタリのもとにFからの通信が入る。
Fはバイオテロの捜査中にエボラ出血熱の10倍の感染力とされる未知のウイルスに冒された村から無事だった少年を救い出す。
少年はFから教えられた番号を頼りにLとコンタクトをとる。
説明が長くなったが、結局のところはバイオテロをLが解決するという話。
映画『デスノート』では命懸けの作戦でキラを追いつめたLだったが、この映画のLには全くその気配がない。
ウイルス感染中の少女を連れまわしたり、本拠地への侵入をあっさり許したり、しまいにはLのアクセス権を奪われたり、教授に説教されたりと漫画『デスノート』の月以上にふがいない。
と思えば、テロリストが乗っ取る飛行機を墜落させる装置をテロリストが乗っ取る前から作っていたりと冴えている部分もある。
また、少女に課されていた問題に抗ウイルス薬のヒントが隠されているのを見つけるのだが、そんな伝言ゲームを残す必要性は皆無。
むしろLより冴えていたのは抗ウイルス薬を作った教授だ。
いつのまに大量生産したのかわからなかったが。
しかし、そんなに簡単に作れるもんなのか。
話は変わって、松山ケンイチが演じるLは原作どおりの素晴らしい演じっぷりだが、脇役に恵まれなかった。
キャストもトーンダウン、これは作らなかったほうがましだったろう。
というわけでLの奇行というより、製作者の奇行が目立つこの映画、何度首を傾げるか数えながら見てもいいかも。
二ア登場が一番の奇行か? |
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