咆哮と彷徨の記録




■『グーニーズ〜the GOONIES〜』★★★ 05/02/21UP



童心にかえる

〜あらすじ〜

立ち入り禁止の屋根裏部屋で、古い地図を発見した“グーニーズ”。

その地図は“片目のウイリー”の宝の場所を示す地図で…。

子どもの冒険心をくすぐる映画で、久しぶりに童心にかえった。(※実家の近くの無人のオバケ屋敷を探検したことを思い出した。)

『スタンド・バイ・ミー』と同じような4人+青春真っ只中の3人の組み合わせはなかなか新鮮で、おもしろかった。

宝探しの段階ではチャンクとデータのキャラがかなり強烈だったので、主人公にももう少しインパクトがほしかった。

このあたり『魁 クロマティ高校』の神山に似たものがある。

もりよしさんのおすすめ。

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■『クジラの島の少女〜WHALE RIDER〜』★★ 05/04/27UP



ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演

〜あらすじ〜

族長の孫娘として生まれ育ったパイケア、彼女が産まれてくるさい、母と双子の弟は死んでいた。

族長である祖父コロは、クジラに乗ってやってきた先祖、つまり偉大な男の指導者を求めるあまり、息子とパイケアに冷たい態度をとっている。

そんなある日、コロは後継者選びのため村の少年たちを集め指導を始める。

主人公の少女パイケアは女の子であるために指導を受けることができない。

自分なら簡単にあきらめてしまうところだが、彼女は祖父の指導を盗み見て、歌やタイアハ(槍)を練習する。

その熱心さからかまだ幼いのに眉間のしわもはっきりしている。

どうせ、彼女が後継者としての資質を見出して終わるんだろうなと思っていたが、期待を裏切らずその通り。

どうやってその資質をみせたかは映画をみてのお楽しみ。

少女の成長を描きたかったのか老人の目の節穴ぶりを描きたかったのかさっぱりわからない。

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■『グッド・ウィル・ハンティング‐旅立ち‐〜GOOD WILL HUNTING〜』★★★★



マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ出演

〜あらすじ〜

数学の才能があるウィル・ハンティング(=M・デイモン)は、過去のトラウマから人に心を開くことができないでいた。

彼に目をつけた大学教授が、ある精神科医の友人(=R・ウィリアムズ)を彼に紹介する。

その精神科医の友人(=R・ウィリアムズ)もまた妻を亡くし新たなことへ挑戦する意欲をなくしていた。

心に重い傷を負った者同士、互いの弱み、トラウマをさらけだしながら人生に向き合っていく勇気を奮い起こす映画。

心の交流という性質上もっと重い話かと思っていたが、軽快なやりとりも多く、とてもおもしろかった。

表面上の会話から、心の傷をえぐる会話まで青年と中年の男が繰り広げるわけで、自分の心もえぐられた感じだ。

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■『グッバイ、レーニン!〜GOOD BYE LENIN!〜』★★★ 05/06/10UP



ダニエル・ブリュール主演

〜あらすじ〜

1989年東ドイツ、父が西ドイツに亡命し、そのショックから社会主義運動に命を捧げてきた母に育てられたアレックス。

そんなある日、社会主義反対デモに参加しているところを見られてしまい、母は倒れる。

8ヶ月間意識不明で目覚めたころにはベルリンの壁も崩壊し、ドイツは変わっていた。

アレックスは医師からささいなショックも命取りになりかねないと聞かされ、ベルリンの壁崩壊後の東ドイツの変化を隠すことにする。

嘘をつくのも楽じゃないとはまさにこのこと。

どうしてそこまで嘘をつき通すのかその理由が単純明快な分、感情移入しやすかった。

アレックス視点のドイツの歴史がとてもわかりやすかった。

『ビッグ・フィッシュ』の逆バージョン(※嘘をついたのが親だった。)だったが、真実との対比が明確で最後までドキドキしながら鑑賞することができた。

■『グラディエーター〜GLADIATOR〜』★★★★ 05/04/27UP



ラッセル・クロウ主演

2001年アカデミー賞作品賞受賞作品。

〜あらすじ〜

死期が迫るアウレリウス帝からローマの未来を託された将軍マキシマス(=R・クロウ)。

しかし、皇帝の実子コモドゥスの謀略によって皇帝が死に、マキシマスは処刑されることに。

かろうじて処刑をまぬがれるが、故郷に帰りついたときに彼が目にしたのは妻子の無残な姿だった。

その後、行き倒れのところを拾われ、剣闘士として戦うことになる。

「ローマでは大衆を操る者が全てを操る。」要は、コロセウムで剣闘士の運命を決めるのは皇帝ではなく、観衆であるということ

これがこの映画の鍵で、話をクライマックスまでガンガン盛り上げる。

奴隷の身分である剣闘士が戦い、勝つことで観衆の支持を得て皇帝でさえうかつに手が下せない構図はおもしろかった。

二人組みで鎖につながれての第一戦、剣闘士として戦うことに疑問を感じつつの第二戦、そしてコロセウムでのザマの戦い(模擬戦争)、そしてタイグリスとの1対1の決闘。

それぞれに見所があり、とくに凄かったのが決闘。

トラを鎖でつないで、油断したところに襲い掛かってくるというデスマッチ。

また、コロセウムの形状独特の光の陰影や砂埃、歓声など本物の雰囲気が歴史を越えてやってきたようでとてもかっこよかった。

印象に残ったセリフはマキシマスの
「Death smiles at us all. All a man can do is smile back:死は誰にも笑いかける。人間は笑い返すだけ。」

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■『紅の豚』★★★★★ 04/10/29UP



ジブリ作品にしては珍しく、主人公が男(豚)。

イタリア地中海の支海の一つアドリア海が舞台で、名誉を誇りとする飛行艇のりたちの話。

〜あらすじ〜

紅い機体にのり空賊を相手に賞金を稼ぐポルコ・ロッソは、機体の修理のためミラノへ行く途中、空賊の用心棒として雇われたロナウド・カーチスに撃ち落されてしまう。 

夫が3人とも飛行艇乗りだったジーナやかつての戦友からは、“マルコ”と呼ばれている。

主人公の顔がなぜ豚なのかは大きな問題だが豚だからこそ、この作品はおもしろい。

自分だったらポルコをみて悲鳴をあげると思う。

大好きなセリフは、





飛ばねぇ豚はただの豚だ!





です。まさに豚の中の豚。

いや、男の中の男。

自分の信念を貫きながらも情にもろい魅力的な主人公。

ジブリ作品の中でも一番のお気に入り。
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