咆哮と彷徨の記録




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■『ゴースト−ニューヨークの幻−〜GHOST〜』★★★★



パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア出演

最強の守護霊

〜あらすじ〜

結婚間近の主人公は強盗に殺される。

恋人のことが気になる主人公は、幽霊として彼女を守ろうとする。

ごく普通のラブストーリーだと過小評価していたが、その予想を裏切るおもしろさだった。

偶然出会った二人がなんやかんやでくっつく典型的なラブストーリーを嫌悪しているが、この映画は違った。

インチキ霊媒師に協力を求めたり、先輩の幽霊に助けを求めたり、幽霊になっても恋人を守ろうとする姿に感動した。

もし不慮の事故で死亡したとする。

自分も愛する人を守るためゴーストになってもがんばりますよ。

でも自分の場合、死神に連れて行かれる可能性が高そうだ

■『ゴーストシップ〜GHOST SHIP〜』★★ 05/03/15UP



ジュリアナ・マルグリース、ガブリエル・バーン出演

〜あらすじ〜

フェリマンの情報から漂流船を探しに行くアークティック・ウォリアー号のクルー達だったが、発見した漂流船は40年前にこつ然と姿を消したアントニア・グラーザ号だった。

18まで海の近く(といっても半日は干潟ですが。)で育ったせいか船が出てくる映画は大好きです。

なかでも一番は『マスター・アンド・コマンダー』

感想が思いつかないので前置きが長い。

自分が心の底から恐怖を覚える映画を求めてこの映画をレンタルした。

幽霊船のタイトルから容易に内容が想像できるわけだが、その分怖い映画なのではないかという確信があった。

残念ながら自分の期待にそう映画ではなかった。

音楽や雰囲気もそれなりに楽しめたし、幽霊船の基準をぎりぎりクリア。

出だしはかなり期待がもてたが、中盤にさしかかってきて失速。

ラストあたりはホラーなんだかファンタジーなんだか曖昧な感じだった。

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■『コールドマウンテン〜COLD MOUNTAIN〜』★★★★ 04/12/29UP



ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レネー・ゼルウィガー出演

〜あらすじ〜

南北戦争末期のピーターズバーグ包囲戦で、北軍は南軍防衛線を爆破、コールドマウンテン出身のW.P.インマン(=J・ロウ)はエイダ(=N・キッドマン)かもらった写真と本を肌身離さず北軍と戦っていた。

その後、数百キロ離れたコールドマウンテンへ徒歩で戻ることを決意し、軍を脱走する。

現在(ピーターズバーグ包囲戦)と過去(エイダとの出会い)を軸にした話。

内容はとてもわかりやすく、重厚で最後まで飽きずにみることができた。

会話を交わした数が数回の二人が戦争によって離ればなれになりながらも互いを思い、たくましく生きていく姿がとてもかっこよかった。

しかし、それほど深い仲でもない二人の強い意志には疑問。

互いの思いを確認した直後の別れということでお互いを求める気持ちが強かったのだろう。

エイダの成長を促したルビー(=レニー・ゼルウィガー)の存在もこのラブストーリーに欠かせない。

最初はルビーを演じているのがレニー・ゼルウィガーだと全く気付かなかった。

『シカゴ』の役とあまりにもかけ離れていたからだろう。

階段でエイダのピアノを弾くのを聞いているシーンがとても印象に残った。

直視できないシーンも少なからずあったが、戦争の真っ只中で理性を失う人間の描写の伏線には欠かせないものだった。

たいして期待してなかったので、予想外のおもしろさにとても得した気分になった。

それと、これとよく似たタイ映画に『わすれな歌』というのがある。

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■『恋におちたシェイクスピア〜Shakespeare in love〜』★★★★



グウィネス・パルトロウ主演

1999年アカデミー賞作品賞受賞作品。

許されぬ恋でおなじみ「ロミオとジュリエット」の脚本を書いた若き日のシェイクスピアが主人公。

ロミジュリと同じく彼もまた身分違いの恋をする。

それを脚本にし、上演しようとするわけで、原作を先に読んでおくことをおすすめする。

私は大学の講義で読んだ。

登場人物の思い込みの激しさには正直呆れた。

もし、読んでいなかったら評価も★★★だった。

自分の嫌いな典型的なラブストーリーだったが、劇の完成を追っていたこともあってさほど意識せず楽しむことができた。

あと、シェイクスピア役の俳優が平井堅にそっくり。

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■『交渉人真下正義〜NEGOTIATOR MASHITA MASAYOSHI〜』★★★★★ 05/05/12UP



ユースケ・サンタマリア主演

本シリーズに負けぬおもしろさ

〜あらすじ〜

“台場連続殺人事件”から1年後の2004年12月24日、弾丸ライナーと名乗る人物から警視庁初の交渉人である真下(=ユースケ・サンタマリア)を名指しして爆破予告の挑戦状が送られてくる。

真下らは地下鉄(※東京トランスポーテーションレイルウェイ)の司令本部へむかう。

地下鉄の線路には試作段階の車両クモE4‐600が走行していて…。

『踊る大捜査線』シリーズでは青島刑事のつかいっぱしりで頼りない存在だったが、2ではネゴシエーターとしてかっこいいところをみせた真下正義が主人公。

交渉準備室の課長という肩書きですが威厳もなく、踊るシリーズのコメディ担当は相変わらずかと思われたが、主人公となるとやっぱり違った。

娯楽エンターテイメントの要素が強かった1,2にくらべてはるかに緊張感があるし、サスペンスとしても完成度が高かった。

続編であるからこそのおもしろさがあった。

例えば、現場の各々に判断を任せるという室井管理官(=柳葉敏郎)のやり方は2があってこそだし、情報を共有するというやり方もドラマのころからの理想だったからだ。

それらを含めて全力で犯人の捜査にあたる真下は宣伝ほどではないにしろ、そこそこかっこよかった

犯人の操るクモが地下の暗い中を走行している姿はまるでモンスターそのもので、東京の都市伝説わき線の存在とともにとても不気味でいやがおうでも緊迫感を出していた。

そして臨時のダイヤを組む“線引き屋”なる人物がまた和久刑事(=いかりや長介)を思わせるようなキャラクターでとても渋かった。

犯人との交渉シーンが多かったせいか、人物の周囲をぐるりとまわるカメラワークが多くていろんな角度から人物をみせてキャラクターの深みがました。

踊るシリーズの番外編ぐらいに思ってあまり期待していなかったが、本シリーズを超える代物になっていた。

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■『コラテラル〜COLLATERAL〜』★★★★ 05/03/15UP



トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス出演

もはや共犯者

〜あらすじ〜

リムジンサービスの会社経営を夢見るタクシー運転手マックス(=J・フォックス)は、ヴィンセント(=T・クルーズ)と出会う。

T・クルーズの悪役ぶりにも驚いたが、中盤からラストまでの息をつかせぬ展開は期待以上のものだった。

冷徹な殺し屋を演じたトム・クルーズは銀髪でとてもかっこよかったし、運転手として不運な役回りを演じたジェイミー・フォックスも素晴らしい演技だった。

印象に残ったセリフは「Max, 6 billion people on the planet, you're getting bent out of shape because of one fat guy.:地球の人口は60億、あのデブはその1人にすぎん。」

ヴィンセントの非情な考え方がマックスとの会話の端々にみられるが、そのなかでもこのセリフが一番。

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■『コレリ大尉のマンドリン〜CAPTAIN CORELLI'S MANDOLIN〜』★★★★



ニコラス・ケイジ主演

〜あらすじ〜

1940年のギリシャのケファロニア島が物語の舞台で、イタリア軍に占領される。

前半は戦争映画とは思えないほどさわやかな話。

戦闘シーンもなく、楽器を演奏しているわけですから当然と言えば当然だが。

マンドリンという楽器の存在も初めて知った。

とてもさわやかな音色を奏で、島の雰囲気にとても合っていた。

あれを演奏できれば絶対人気者になれるだろうし、モテそうな気がする。

マンドリンがつなぐ愛の話で、そこそこ満足できると思う。

■『コンスタンティン〜CONSTANTINE〜』★★ 06/01/24UP



キアヌ・リーブス主演

落ちぶれたマトリックスのネオ

〜あらすじ〜

悪魔祓いとして悪魔を地獄に送り返すことを生業としているジョン・コンスタンティン(=K・リーブス)は、悪魔たちの不審な行動に疑問を抱く。

天使とか悪魔といったフレーズがバンバン出てくる映画だが、話がさっぱりわからない。

感想を書いているときでさえ忘れるぐらいわからない。

『パルプ・フィクション』もわからなかったが、さらに上をいっている。

主人公のコンスタンティンは地獄とか悪魔に精通しているため説明をほとんどしてくれない。

ここでパートナーらしき刑事のアンジェラが仲間になる。

これまでの流れや背景知識を説明してくれるかと思ったら、こいつまでわけのわからないことを言い出す始末。

要は天使と悪魔の地球国盗り合戦的な感じだ。

また、禁煙を勧める映画のようで、コンスタンティンは15歳のときから1日30本喫煙し続け、肺ガンになったようだ。

話は変わるが、このコンスタンティンというタイトルは主人公のファミリーネーム。

多くの映画の中でもファミリーネームのみというタイトルは珍しいかと思う。

邦画にするなら『鈴木』みたいな感じだ。

というわけで、フルネーム、ファーストネーム、ファミリーネーム別に分けてみたいと思う。

フルネーム・・・邦画だと思いあたりませんが、ドラマだと『古畑任三郎』、『花村大介』などがあります。ミドルネーム抜きの洋画もここに分類する。

『JFK』、『ジョンQ』(※Qはミドルネーム)、『インディ・ジョーンズ』、『ジョニー・イングリッシュ』、『明日に向って撃て〜BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID〜』、『ベン・ハー』、『リトル・ダンサー〜BILLY ELLIOT〜』、『ピーター・パン』、『ヴァン・ヘルシング』、『ミシェル・ヴァイヨン』、『ヘルボーイ』

※『アレキサンダー』、『ブレイド』、『あずみ』、『レオン』、『座頭市』(※ブレイド、あずみ、レオンはコードネームの可能性もあります。3つのうちではこれに分類するのが妥当かと思われるタイトルです。)


ファーストネーム

『ジャック』、『アメリ』、『ロッキー』、『アレックス』、『レイ』


ファミリーネーム・・・『ルパン』、『アリ』、『コンスタンティン』


未見の映画も含め思いつく限りあげてみた。

『ブレイド』、『ヘルボーイ』、『ヴァン・ヘルシング』は純粋な人間とはいえないが、一応分類しておく。

やはりファミリーネームのみのタイトルは少ない。
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