咆哮と彷徨の記録




■『20世紀少年』★★★ 10/09/09UP



唐沢寿明、石塚英彦、宮迫博之、常盤貴子、佐々木蔵之介、平愛梨出演

ともだちのマスクは不気味

「始まりの終わり」、「最後の希望」、「ぼくらの旗」この3つの感想をまとめて書く。

コンビニキングマートを経営する遠藤ケンヂ(=唐沢寿明)は、友人ドンキーから、あるマークを知らないかという手紙を受け取る。

その手紙はドンキーが自殺する前に投函されたもので、ケンヂは調べるうちに自分が子どものころに作った「よげんの書」を“ともだち”という何者かが実行していることを知る。

「始まりの終わり」がカンナ(=平愛梨)が登場する前まで、「最後の希望」が矢吹丈が登場する前までとなっている。

原作を読んでから見た。

とても原作に忠実な内容だ。

とくにキャストなど原作の人物そっくりで、ここまで丁寧な実写化も珍しいと思う。

原作と違って「20世紀少年」、「ぐーたらら、すーだらら」などの曲が聴けたのものよかった。

ラストも丁寧な説明なぶん原作よりよかったのではと個人的に思っている。

漫画を読み返すよりこの3作を見たほうが早そうだ。

■『28日後〜28 DAYS LATER〜』★★★ 05/02/25UP



〜あらすじ〜

ケンブリッジ霊長類センターに謎の侵入者があらわれ、“凶暴性”に感染したチンパンジーが解き放たれる。

そして28日後、病院のベッドで目覚めた男は病院、街の変わり果てた姿に戸惑う。

『バイオハザード』に似たサバイバルアクション。

そこそこの恐怖感が味わえる。

ウィルス感染者の血や唾液が体内に入ると感染し、凶暴化する。

機敏な動きをする赤い目のゾンビ。

というわけで機動性の点から強さでいうとこちらが上。

英国民は国外に脱出し、助けが期待できない。

しかし、主人公らは拾った電波にあった軍の存在という希望にすがる。

生きるか死ぬかの極限の心理描写がとてもよく描かれていた。

ウィルスに感染し鎖につながれた兵士メイラーがボビー・オロゴンにそっくり。

日本語をわざと間違えるのにはもううんざりだ。

■『日本沈没』★★ 08/04/14UP



草g剛、柴咲コウ出演

和製アルマゲドン

〜あらすじ〜

潜水艇「わだつみ6500」のパイロットである小野寺(=草g剛)は、深海調査のエキスパート。

同船していた地球科学博士の田所(=豊川悦司)は海底プレートが沈み、日本列島が1年以内になくなってしまうという結論に達する。

12日に教員採用試験対策ゼミで復習したばかりのマントルとかプレートとかがいっぱいでてきてちょっとうれしかった。

以下感想を箇条書きにする。

・豊川悦司の声がかっこいいことに初めて気付いた。

・ミッチーがヒゲはやして少し顔に肉がついていたので、誰かわからなかった。

・避難している人達、群集を遠くから映した画が『ロード・オブ・ザ・リング‐二つの塔‐』っぽかった。

・小野寺(=草g)さん、フットワーク軽すぎ。どこにでも顔を出す。

・阿部(=柴咲コウ)さん、いつのまに骨折治ったの?

・大倉孝二は滅びの山へ。

・いつのまにか奇跡が起こった。

とくに感想と関係ないのですが、

一緒に見ていた母が言った

「この映画はヒロインが最後にウェディングドレスを船に置いて逃げるやつやろ?」

「それは『海猿‐Limit of love‐』やろ。」

(柴咲コウを指さしながら)「でも女優さんは一緒やろ?」

「違う、あっちは加藤あい。」

どうも冒頭の一連のシークエンスが母には『海猿』とかぶってみえたようです。

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■『ニューオーリンズ・トライアル〜RUNAWAY JURY〜』★★★★ 04/11/18UP



ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン出演

〜あらすじ〜

夫の命を奪ったセミオートマチックマシンガンを製造販売している銃器メーカーのヴッグスバーグ社を訴えた女性の弁護にローア(=D・ホフマン)がつく。

銃器メーカー側には陪審員コンサルタントのフィッチがつく。

陪審評決のため、陪審員コンサルタントのフィッチ(=ジーン・ハックマン)が裏で陪審員の票集めを画策する。

そして、原告、被告の弁護士に謎の女性から陪審員の顔写真つきの“評決売ります”のカードが送りつけられてくる。

日本の裁判と違い、陪審員制度のため、陪審員コンサルタントという職業が登場。

もちろん初めて知った。

弁護士が陪審員を選ぶところから始まるが、仕事は弁護士へのアドバイス。

判決は陪審員次第なので、自分に票を入れてくれそうな人を選ぶわけだ

アドバイスだけならともかく、ハイテク機器を使い、陪審員の素性や弱み、どういう考えの持ち主なのかといったことを収集し、分析する。

おまえらはスパイかと言いたくなるが、そのへんのスパイ映画よりおもしろいことは確かだ。

この映画をみるかぎり、陪審員コンサルタントは弁護士より権力があり法廷を裏であやつっているといってもおかしくない。

法廷の中だけでなく、外でも情報戦、心理戦が繰り広げられるので、評決のときまで目を離せない。

好きなセリフは、フィッチの「わたしの陪審員をわたすな!」。

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■『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』★★ 05/10/03UP



香取慎吾主演

そういえば「ニンニン!」流行らなかった。

映画の出来からするとその理由もわかるわけだが。

〜あらすじ〜

伊賀忍者の服部カンゾウ(=香取慎吾)は父であり師匠のジンゾウ(=伊東四朗)から最後の修行として江戸行きを命じられる。

そして主以外には姿を見られてはならないと言い渡される。

随分前に放送されていたアニメ「忍者ハットリくん」の実写版。

そっちのほうは見たことがない。

「キテレツくん」「パーマン」あたりは再放送で見たことがあるが。

冒頭から天狗の仮面を被ったやつとの戦闘。

森林を駆け抜け、手裏剣が飛び交い、キレのあるアクションがとてもかっこよかった。

期待に胸を膨らませたが、なぜハットリくんが大の大人なのか?

たしか少年忍者だったような・・・。

大の大人である香取君が演じて良かった点は顔が似ているアクションができるだけ

頬の渦巻きマークといい、「ニンニン」といい、主ケンイチ(=知念侑李)の家での行動する姿は少年忍者ならご愛嬌ですまされますが、大の大人が演じると変質者以外の何者でもない。

次に忍術なんですが、分身の術、水とんの術といったメジャーな忍術はいいとして、問題なのは金縛りの術

自分の知識だと、相手の動きを止める術だと思っていたが、この映画では、時間が止まる

忍術という範疇をはるかに越えている。

この映画のテーマは忍の掟より大切なものは何か?

自分で決めたことを守ることというすばらしいメッセージが込められている。

しかし、ハットリくんが本当に気付くべきだったことは、「ナルト」には勝てないってこと。

でもなんで今さらハットリくん?

公開中のタッチもそうだが。

「巨人の星」をさしおいて・・・。

大リーグボール養成ギプス、火の玉ノック、ちゃぶ台返し、消える魔球を見たらファンは絶対感動して泣くと思うのだが。
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