咆哮と彷徨の記録




■『ハッピーフライト』★★★★ 10/09/09UP



田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか出演

空港で働く人たち

ある日の成田国際空港、鈴木(=田辺誠一)はキャプテン昇格のテスト、CAの斉藤(=綾瀬はるか)は国際便デビューだった。

監督・脚本を『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』でおなじみの矢口史靖だ。

空港や旅客機が舞台となればパイロットやCAにスポットが当たりがちだが、彼ら以外にも見せ場がある。

グランドスタッフやオペレーションコントロールセンター、整備士に管制官などである。

彼らがある飛行機トラブルの解決に奔走する姿を描いている。

序盤の華やかな雰囲気から一変後半への展開はお見事としかいいようがない。

主に3人のスタッフが話のメインとなっている。

副操縦士の昇格試験だ。

最初予定されていた審査官から変更され、おびえながらのフライトとなる。

機内アナウンスなどでのぐだぐだぶりが見どころだ。

二人目は国際便初搭乗のCAだ。

彼女は鬼チーフから叱責され表舞台から姿を消すが、食いしん坊の能力により見事復活する。

三人目はグランドスタッフの女性。

出会いもなく退職を考えているが今回の危機を乗り越えさらに素敵な男性との出会いに恵まれる。

豪華キャスト、実力、実績ある監督が作ったとあってはすすめないわけにはいかない映画だ。

■『BIOHAZARDU APOCALYPSE RESIDENT EVIL:APOCALYPSE〜』★★ 05/05/24UP



ミラ・ジョボヴィッチ主演

バイオハザード?

〜あらすじ〜

前回の続きでアリス(=M・ジョボヴィッチ)が病室を出てからの話。

T-ウイルスの感染がラクーンシティ全体に広がり街全体が隔離される。

プレイステーション版の1でおなじみのジル・バレンタインが登場。

しかもいちばん露出の多い3のコスチュームで大暴れする。

ゲーム中でも黒髪だったか記憶が定かではないが、ボディラインは完璧にジル

ようやく「バイオハザード」をみている実感がわいた。

そこで実感するのもおかしな話だが。

しかし映画の中では主役ではないので登場シーンは少ない。

次に主人公のアリスだが、アンブレラ社で実験に使われたためパワーアップしての登場。

前作では少なかった戦闘シーンがかなり増えていた。

アクションに重点置きすぎ。

「バイオハザード」といえばホラー、怖さを感じてこそアイデンティティが保たれるはず。

扉を開けるときの怖さ、背後のクローゼットからのゾンビ、廊下からとびだしてくる犬、突然襲ってくるカラス・・・。

もうね、「バイオハザード」の名を語ってくれるなと。

一番残念だったのが期待の追跡者が人間に操られていること

そんな追跡者は見たくなかった。

ジルより足が速い追跡者、カルロスと共に倒した追跡者、ラスボスよりインパクト大の追跡者が・・・。

■『パイレーツ・オブ・カリビアン−呪われた海賊たち− 
〜PIRATES of the CARIBBEAN the curse of the black pearl〜』★★★★★ 05/01/30UP



ジョニー・デップ主演

海賊最高

〜あらすじ〜

港町を襲った海賊たちは呪われた海賊船ブラックパール号の海賊達で、エリザベス(=キーラ・ナイトレイ)のもつ金貨を彼女ごと奪っていく。

彼女を助けるべく鍛冶師ウィル・ターナー(=オーランド・ブルーム)はブラックパール号をよく知るジャック・スパロウ(=J・デップ)を脱獄させ、ブラックパールを追う。

海戦シーン、ウィルとジャックの対決は見ごたえ十分。

ジャックのひょうひょうとした性格や行動は強烈で、良心的な存在のウィルと対照的で二人のキャラクターがよく描かれていた。

逆にそれ以外の人物のインパクトが薄かったの残念。

月明かりの下の戦闘で、呪われた姿と普通の姿を交互に見せるところは見事な映像美だった。

海賊とは自由を愛する職業であると感じさせる映画だ。

■『パイレーツ・オブ・カリビアン‐デッドマンズチェスト
〜PIRATES of the CARIBBEAN Deadman's chest〜』★★★★ 10/04/29UP



ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ出演

無理矢理続編

ブラックパール号を取り戻したジャック・スパロウだったが、彼の行動は不可解だった。

一方、ジャックの逃走を幇助したとしてウィルとエリザベスは拘束される、釈放の条件はジャックの持つコンパスを手に入れることだった。

前作で死の島しか指さないコンパスだったが、今回は一転、デイヴィ・ジョーンズのあるものが隠された箱を示すという。

海賊がテーマだし、アクションがおもしろかったらそれでいいだろという脚本家が目に浮かぶ。

ただ、名前のみの登場だった、ウィルの父ビルもある役目を帯びて現れるのはなかなかの凝った演出だと思う。

金がかかっているのかクラーケンの登場シーンや、デイヴィ・ジョーンズたちの特殊メイクはすごい。

どんな話の内容だったかぶっとんでしまうぐらいすごい。

個人的には序盤の部族との戦いのシーンそして、ウィル、ジャック、ノリントンの三つ巴の戦いが好きだ。

紅一点のキーラ・ナイトレイも序盤だけ胸を強調したドレスでがんばっている。

後半はウィルに習ったという超都合のいい設定で女剣士と化している。

最終章につなぐ回ということで評価は★★★★にしておく。

■『パイレーツ・オブ・カリビアン‐ワールドエンド
〜PIRATES of the CARIBBEAN At world's end〜』★★★ 10/04/29UP



ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ出演

長時間のわりにはあまり印象に残らない

ノリントンがデイヴィ・ジョーンズの心臓をベケット卿に渡したため、東インド会社がデイヴィ・ジョーンズ及びダッチマン・フライング号を操ることになった。

海賊の粛清が始まり、ついには海賊の唄が歌われる。

そしてウィルとエリザベスはクラーケンに飲み込まれたジャックを救出するためキャプテン・バルボッサを仲間にして呪われた海域へ。

ひたすら海戦とアクションのくり返しという三部作最終章だ。

見どころは全部ともいえるし、特にないともいえる。

相変わらず金がかかってそうな映像なので見る価値はあるのだろうが、話を大きく広げすぎたような気がする。

後半のストーリーは収拾がつかなくなっている。

すごいアクションシーン見れたからいいだろ?みたいな。

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■『ハウルの動く城』★ 06/02/09UP



カルシファーが動かす城

〜あらすじ〜

帽子屋の娘ソフィーは荒地の魔女に呪いをかけられ、老婆の姿に変えられてしまう。

それで魔法使いハウルの城の掃除夫になる。

ネタバレしている。

一言でいうなら、脚本がひどい。

ソフィーが話に必要だったのかもわからない。

以下かなりネタバレしているが、見ているうちに忘れるぐらい話がよくわからないので読んでも大丈夫だと思う。

これってどの場面だったっけと思うほど話の流れが意味不明。

観たかたならお分かりになるだろう。

そんなときは、主人公の心情の変化から話の流れを構築するわけだが、この主人公たちがひどい。

特にソフィーがひどい。

勝手に掃除夫になったり、ハウルに恋したり、カルシファーを救おうとしたりと恋する老婆にはついていけねぇ

ではハウルはというと、こちらも紳士面したり、キレたり、甘えたりと情緒不安定の魔法使いにはついていけねぇ

そんな二人がストーリーを引っ張るもんだからわかるわけがない。

火の悪魔カルシファーは契約の一点張りで使えないし、マルクルはお子ちゃますぎて説明できない。

唯一の良心かつ常識人のカブはかかしにされているためしゃべれなかった。

だいたい、ハウルは荒地の魔女が怖いくせに荒地にいたり、呪いがかかっているのに若返ったり、カルシファーを城の外に出して、城を半壊させまた城を動かそうとしたりと行動に一貫性がなさすぎる。

かなりの低評価だが、理解に努めようと3回も見た。

そして、こんなサイトを経営していることを恨んだ。

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■『鋼の錬金術師‐シャンバラを征く者‐〜FULLMETAL ALCHEMIST THE MOVIE CONQUEROR OF SHAMBALLA〜』★★★ 07/01/01UP



ハガレンアニメ版完結

〜あらすじ〜

扉の向こう、1923年ミュンヘン、エドワードはあるフォンス・ハイデリヒと共にロケット作りに携わっていた。

一方、アルフォンス・エルリックのほうは兄エドワードを探す旅を続けていた。

大人気コミック、アニメの『鋼の錬金術師』の劇場版。

エドワードが自分の体を犠牲にしアルフォンスを復活させてから3年後、扉の向こうの世界と、エドワードが元いた世界でそれぞれ物語が展開していく。

作品本来の主題である贖罪のテーマはあまり表立っておらず、戦争が起きることの醜さが目立っていた。

そのためかキャラクターの描写はそこそこで、あくまでアニメの続きという感じでみたほうがよさそう。

眼帯姿のロイ・マスタング、少し成長したエドワード、ウィンリィなど原作にない姿は必見。

グラトニーの登場はかなり無理があったが。

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■『ハスラー2〜The Color of Money〜』★★★ 05/09/01UP



ポール・ニューマン、トム・クルーズ出演

〜あらすじ〜

酒のセールスマンをしているエディ(=P・ニューマン)はビンセント(T・クルーズ)のプレイをみて、彼の中に若い頃の自分の姿を見る。

そこで、アトランティック・シティでの大会まで彼と武者修行の旅に出る。

ビリヤードのテクニック云々よりいかにして儲けるかを教えようとするが、ビンセントはビリヤードを楽しみたい性分なため反発する。

要するにお子ちゃまなわけだ。

ビンセントは自信過剰なところといい『トップガン』のマーベリックとそっくりのキャラクター。

彼の相棒の女性もそっくり

ハスラーだけあって二人のキューさばきは見事。

自分では勝てそうもない。

撮り直しもやったと思うが、かなりさまになっていた。

さすがはハリウッドスター。

様になっていたとかいうレベルではなかった。

しかもT・クルーズはキューをヌンチャクのように操っていた。

こちらも相当練習したのだろう。

ちなみに自分の腕前はナインボールでもエイトボールでもブレイクショットで玉がポケットに落ちることはほとんどないぐらいのレベル。

あと、このときのトム・クルーズはチャーリー・シーンにそっくり。

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■『バタフライ・エフェクト〜THE BUTTERFLY EFFECT〜』★★★★ 06/04/02UP



アシュトン・カッチャー主演

アシュトン・カッチャーの走り方がおもしろい

〜あらすじ〜

“It has been said that something as small as the flutter of a butterfly's wing can ultimately cause a typhoon half way around the world.”- Chaos Theory 

小さなチョウの羽ばたきが地球の裏側で台風を起こすこともある カオス理論

〜あらすじ〜

7歳のエヴァンはたびたび記憶をなくす。

父親ジェイソンと同じ病気を疑う母アンドレアだが、検査の結果異常は見つからない。

そこで、記憶力を高めるため日記をつけはじめる。

過去を変えてはいけない・・・。

使い尽くされたネタだが、その基本中の基本をとことん極めた映画だといえる。

『タイムマシン』と『ペイチェック』を足して2で割ったような感じ。

愛する女性のためなら過去をも変える、しかし、過去のひずみが現在に影響し、うまくいかない。

とことん計算されつくしている。

ただ、なぜタイムスリップできるのかが全く明かされなかったのが残念。

映画の焦点はそこではないので、問題ないといえば問題ないが、親から引き継いだ能力だからというのはちょっと強引な気がする。

以下、ネタバレ。

エヴァンの行動。

流れとしては、最初の筋がケイリーの自殺。

1回目のタイムスリップ、ケイリーの父を脅すが、トミーに逆恨みされ、自分が刑務所行き。

2回目刑務所からスリップ。レニーに鋭利な刃物を渡す。レニーがトミーを刺殺。ケイリーは顔に傷を負う。エヴァンは全てを話す。

3回目爆発で両手を失う。

4回目地下室で爆発。ケイリー死亡。オープニングのシーン&日記なし。

5回目ショートムービーでタイムスリップ。ケイリーを突き放す。日記、ショートムービー、写真を焼却処分。エンディング。

■『バック・トゥ・ザ・フューチャー〜BACK TO THE FUTURE〜』★★★★★ 08/05/29UP



マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド出演

SF映画の最高峰

BS2で3夜連続放送やってたので、みた。

PART2、PART3まとめて紹介する。

タイムマシンを開発したドク、腰抜けと呼ばれるとかっとなってしまうマーティ、今でいうところの工藤新一と阿笠博士みたいな関係といっていいだろう。

この名コンビがタイムマシンで大騒ぎする、SF超大作。

1985年上映ということでかなり懐かしく感じたが、久しぶりにみてもおもしろかった。

過去の出来事が未来を簡単に変えてしまうというタイム・パラドックス理論というか、ドク曰く時空の連続性を変えてはならないとかいう設定がうまく全編にわたって徹底されている。

タイムマシン・デロリアンもタイムトラベルするたびに改良されつつも、さまざまな障害(燃料漏れやプルトニウムなし)などで二人は容易にタイムトラベルすることができないのだが、それがまたおもしろい。

140km+1.22ジゴワットのエネルギー、第1作ではエネルギーがなく…。

3作では1885年、ガソリンが燃料漏れし、140kmのスピードがネックに。

歴史の修復といかにしてタイムトラベルを成功させるかの2本柱で最後まで飽きさせない脚本はすばらしい。

そしてマーティ演じるマイケル・J・フォックスが二枚目でありながら、動きがハリウッド俳優の動きでなく、完全にジャッキー・チェンのコミカルな動きである点も好印象(主に自分)。

SF、アクション、コメディとお得なこの映画は自信を持ってオススメする映画★★★★★だ。

■『バットマン・ビギンズ〜BATMAN BEGINS〜』★★★ 06/04/06UP



クリスチャン・ベール、リーアム・ニーソン、渡辺謙出演

金のかかったヒーロー

〜あらすじ〜

両親を強盗に射殺されたブルース・ウェイン(=C・ベール)は、悪を激しく憎むようになる。

やがて社会そのものを憎むようになり、独房へ。

そこに待っていたのがデュカード(=L・ニーソン)だった。

彼は‘影の同盟’の一員でブルースに超人的な力を授けるという。

テレビ東京でアニメが放送されていたのを数回、映画では凍らせるやつのを見たことがある。

そういうわけでバットマンについての知識は全くない。

この映画を観て思ったのは、バットマンは金と手間の掛かったヒーローだということ。

コスチュームにしろバットモービルにしろ、金がなければ、どうにもならなかったと思う。

その点、スパイダーマンはなんと安上がりかよくわかる。

当然スパイダーマンのボランティア的ヒーロー活動と異なり、とても現実的

闇夜にまぎれる黒いコスチュームで大物犯罪者を狙うという正義の執行者的立場をとっている。

そしてシンボルのコウモリ、これにも深い理由があるが、それは本編で確認してもらうとして、自分でバットマンと名乗るあたりかっこつけすぎだ。

バットマンの始まりをぜひというかたはどうぞ。

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■『パッション〜THE PASSION OF THE CHRIST〜』★★★ 05/08/15UP



監督メル・ギブソン

あらすじは、キリストが十字架に磔にされるまでの話。

イエス・キリストの真実に迫った映画。

全くもって興味なしの映画だったが、『ダ・ヴィンチ・コード』のあとがきにこの映画が触れてあったのでみることにした。

4つの福音書を基に当時の言葉を忠実に再現したということで、何を言っているのかさっぱりわからない箇所が結構あった。

当たり前だ。

そのリアリティを追求する姿勢には恐れ入る。

冒頭は誰もが知る有名な場面から。

ユダも裏切り者の代名詞にまでなって少しかわいそうだ。

こんなことで歴史に名を残したくない。

自分が予想していたものとは少し違ったが、真に迫るものがあって完成度は高かった。

特に鞭打ちのシーンは極度のMの人でもない限り2度と見たくないと思う。

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■『花嫁のパパ〜FATHER of the BRIDE〜』★★★ 05/10/17UP



スティーブ・マーティン主演

花嫁のお父さんは笑えない

〜あらすじ〜

フィットネス・シューズの工場を経営するジョージ・バンクス(=S・マーティン)は久しぶりにローマから帰国する娘アニーのことで落ち着きがない。

家族そろっての食事で、そのアニーが婚約したと言い出す。

ジョージの妻ニーナ、息子マットは祝福するものの、ジョージは猛反対する。

父親は娘に特別な感情があるというが、まさにそれを題材にしたコメディ。

猛反対したとはいえ、しぶしぶ結婚を認める。

映画のタイトルからもわかるが。

ルックスは申し分なくかっこいいジョージだが、行動や言動は完全に3枚目のキャラ。

そのギャップがたまらなくおもしろい。

結婚するということで、娘の婚約者ブライアン&その両親と会う。

この時点ではまだ娘の心配

実は彼ら、とても金持ち。

家にプールがあるくらい。

そして、結婚式の話になる。

このあたりから、とてもじゃないけれど笑えなくなる。

結婚式、結婚する二人は幸せの絶頂。

しかし、その闇の部分、そう、費用はというと・・・。

花嫁側の負担、つまり、ジョージらの負担になる。

ここから先は金の心配

実に生々しい。

これが笑えなくなる要因だ。

結婚式の準備を妻ニーナの提案で結婚コーディネーターにお願いすることになる。(※当然お金がかかる。)

しかも、余計なことばかり言い出す。

これは見てのお楽しみ。

ジョージにとどめをさしたのは、ケーキが1200ドル、食事が一人あたり250ドル、招待する人数は572人など具体的な金額。(※これまた実に生々しい。)

ジョージは逃亡し、スーパーで八つ当たりする。

食事にかかる費用だけで144,200ドルか・・・。

パンに八つ当たりするのはかなりかっこ悪いが、気持ちはわかる。

ミリオネアの最高賞金額を上回ってますからね。

何回ファイナルアンサーを連呼すりゃいいんだって話です。

この映画、表向きはハートフルなホームコメディだが、年頃の娘さんをもつパパさんたちにとっては違う意味でのホラーだ。

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■『パニック・ルーム〜PANIC ROOM〜』★★★ 04/10/29UP



ジョディ・フォスター主演

〜あらすじ〜

引っ越したばかりの家に泥棒が忍び込み、主人公と娘は避難場所である“パニック・ルーム”に逃げ込みます。泥棒の狙いはパニック・ルームの中にある金庫の中のお金で、何度も侵入を試みます。

『ホーム・アローン』の大人バージョンというと誤解されそうですが、かなり似ていると思います。まぁこちらは笑えません。とにかく家が広いです。あれだけの家に住んでいると泥棒に狙われるのも当然です。

パニックルームへの外からの侵入が不可能なため、どうにか鍵を開けさせようとするんですが、主人公たちも譲りません。それらの攻防が一進一退なためかなりおもしろかったです。

日本だと隣の家の人がいくらなんでも気付くと思うので、リメイクするのは無理ですね。その前に、パニックルームがないですね。

衝撃の真実に気付きました。泥棒の一人ラウルが覆面をしていた理由は、顔を見られないためというより、頭髪を隠すためだったと。

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■『バニラ・スカイ〜VANILLA SKY〜』★★★ 04/12/12UP



トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、カート・ラッセル、キャメロン・ディアス出演

内容がかなり説明しにくい映画。

あらすじは省略する。

話が二転三転どころでなく、何度も変わっていくので理解に苦しんだ。

おふくろが映画館まで観に行ってよくわからなかったと感想をもらしていたが、たしかに1回では結構きびしい。

しかし、『マトリックス』ほど複雑ではない。

最終的にはきちんと答えを出してくれる。

最初は、殺人を犯したデヴィッド(=トム・クルーズ)が精神科医に過去の出来事は話すストーリーかと思っていたが、次第につじつまがあわなくなって、謎が増えていくばかりだった。

結局のところは、事故で死にかけた(死んだ?)のはデヴィッドだけで、その後LEの低温保存で生きる契約(皮膚組織の再生)を結び、そのオプションとして娯楽の夢を選び、その夢がこの映画の全てだったということ。

もう少しまともな夢をみてください。

■『ハムナプトラ-失われた砂漠の都- 〜THE MUMMY〜』★★★★ 05/01/10UP



ブレンダン・フレザー主演

〜あらすじ〜

子どものときからエジプトに憧れていたエヴリンは兄ジョナサンがもってきた鍵と地図から“ハムナプトラ”、そして黄金で出来ているといわれる“アメン・ラーの書”への手がかりを手に入れる。

そしてオコンネル(=B・フレイザー)を仲間に加え、死者の都ハムナプトラへむかう。

アメリカからのトレジャーハンターチーム、3000年の眠りから目を覚ました不死の怪物イムホテップ、謎の黒装束軍団などハムナプトラをめぐる争いは、最後まで目が離せない。

銃や剣を使ったアクションもおもしろいし、仕掛けられたトラップもなかなかのもの。

そして、イムホテップだが、あの能力は完全に「スナスナの実」の能力。

クロコダイルの実写版は彼で決まりだ。

『インディ・ジョーンズ』にシリーズに負けず劣らずの映画だと思う。

■『ハムナプトラ3 -The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor-』★★★12/04/27UP



ブレンダン・フレイザー、ジェット・リー出演

VS皇帝!

リック・オコーネルの息子アレックスが皇帝(=ジェット・リー)の墓を発掘した。

墓には様々な罠が仕掛けられていたが、無事遺体を運び出すことに成功する。

今度の相手は現代に復活した皇帝だ。

リックと妻エヴリン、エヴリンの兄ジョナサン、そしてアレックスが家族の絆を武器にカンフーマスターに立ち向かう。

シリーズのファンは見て損なしの内容。

相変わらずリックは無鉄砲だし、ジョナサンは損な役回りとシリーズの魅力は見事に引き継がれている。

さらなる続編に期待したい。

■『ハリー・ポッターと賢者の
 〜Harry Potter and the PHILOSOPHER'S STONE〜』★★★ 06/07/07UP



ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント出演

賢者の石のセキュリティが甘い

〜あらすじ〜

ダーズリー家に居候中の少年ハリー・ポッター、彼の元にホグワーツ魔法学校から入学通知が届く。

世界最高のファンタジー小説の序章を映画化した作品。

最初、原作を読まずにみた。

そのとき19歳。

なぜこれが世界的ベストセラーなのかさっぱりわからなかった。

ちびっ子たちがたいして魔法も使わずに大冒険。

原作を読む気にすらならなかった。

完全に子供だまし、大学生になって読むやつじゃないと勝手に見下していた。

それが間違っていた。

ひまつぶしにと借りて読むと・・・原作のおもしろさときたら評判どおりで『不死鳥の騎士団』まで一気に読みきった。

そんなお気に入りの原作の映画化第1弾。

おおまけにまけての★★★。

やはり2時間半という制約のなかでは無理があった。

クィディッチシーンをのぞいては原作の補助資料にしかなりえないと思う。


■『ハリー・ポッターと秘密の部屋
 〜Harry Potter and the CHAMBER of SECRETS〜』★★ 05/12/13UP



あらすじ、内容等については、こちらを参照。

ここでみていくのは、原作との相違点。

あれだけの原作全てを映像化したら、2時間半弱では終わらないので、どのへんがカットしてあるのかを2点紹介したいと思う。

@ 本作の最重要キーワード「秘密の部屋」について簡単に解説してくれたのは、原作では、「魔法史」の先生でだた。

名前は忘れましたが、ゴーストの先生。

授業より聞きたがっていたからやむなく教えたといった感じだった。

一方、映画のほうは、グリフィンドールの寮監兼副校長でミネルバ・マグゴナガル先生だった。

リストラがあったのか、ただでさえ脇役の出番が少ない映画なのでゴースト先生のエピソードを削ったのか定かではないが、別にどちらでも構わないことは確か。

A ポリジュース薬製造法について

一応説明しておくと、ポリジュース薬に変身したい人の体の一部を入れて飲むと変身できるというやつ。

ハリーらは、ねずみをゴブレットに変身させるぐらいのレベルなのでこういった薬が必要なのも納得。

また、『炎のゴブレット』でもこの薬がちらと登場するのでその伏線としても重要な薬。

相違点だが、この薬の製造過程が原作と映画では全く違う。

原作では、先生の許可が必要な棚に、製造法が記された本があったため、ギルデロイ・ロックハートに許可をもらったというくだりからはじまり、材料の一つが貴重なもので、スネイプの薬品棚から盗んだりしてようやく完成させたものだった。

映画では全てカット。

スネイプの薬品棚から盗んだことも『炎のゴブレット』のある重要なシーンの伏線になっているが、どうなってるのか。

以上2点をみてきたが、第7作まで続くこのシリーズ、伏線がいたるところに張ってあるので、むやみにカットしたり変更すると後々矛盾が生じてくることは明らかだ。

最後までちゃんと映画化されるか心配だ。

■『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
 〜Harry Potter and the PRISONER of AZKABAN〜』★★★ 05/04/17UP



〜あらすじ〜

ホグワーツでの3年目の生活がはじまる。

アズカバンの刑務所から囚人シリウス・ブラックが脱獄する。

彼はなんと・・・。

このシリーズを映画で魅力を伝えるのは不可能だ。

原作を読んだ人ならおわかりのとおり重要でない部分はカットしてあって、物語がトントン拍子に進んでいく。

ストーリー上重要でない部分といっても、そこに巧妙な伏線がいくつかあり、物語をおもしろくしているわけであって省略してあるのがとても残念。

原作の内容を忠実に再現していたら4時間を越えていたと思うので、よくまとめたとは思う。

しかし、原作のおもしろさには及びません。

細かい内容に触れていくと、新しい登場人物ルーピン、シリウスは自分のイメージより少しぽっちゃりしていた。

トレローニーはもっと占い師らしい格好を想像していたがラフな格好で驚いた。

先ほど書いたとおり最重要部分だけで構成されているのでハリーとハーマイオニー以外の生徒の存在感が全くない。

ロンの必要性すら感じないほど展開が早い。

最も残念だったのが、一番期待していたクィディッチの試合。

原作を読んでいるときに笑ったリー・ジョーダンの解説がなかった。

この部分をみたかったがためにレンタルしたといっても過言ではないので、はしょらないでほしかった。

映画化するより、ドラマでじっくりやったほうが経済効果はあると思うのだが。

■『ハリー・ポッターと炎のゴブレット
 〜Harry Potter and the GOBLET of FIRE〜』★★★★



〜あらすじ〜

夏休みを利用し、ハリーはウィーズリー一家とクィディッチワールドカップを見に行く。

そこで、かつてヴォルデモートに仕えていた死喰い人と闇の印が上がるのをみることに。

ホグワーツの新学期が始まり、今学期は三大魔法学校対校試合が開催される。

このシリーズでは当然のごとく原作を大幅カットしてある。

クィディッチ・ワールドカップの試合、セイレーン、ダーズリー一家にいたっては出番すらない。

ただ、一番盛り上がるドラゴンとの対決は、大幅に変更されていた。

ドラゴンの鎖が切れての空中戦など教育委員会に訴えられてもおかしくない教育だった。

また、ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンの成長ぶりには驚いた。

それはそれは最高の美少女に成長しておられた。

原作中では一番の美少女だと思われるボーバトンの代表フラー・デラクールの面目丸つぶれ。

まとめとして、原作の重要場面をなんとか忠実に再現できているが、まだ物足りなさを感じる。

しかし、原作の内容からいって、不死鳥の騎士団、謎のプリンスが本作を超える盛り上がりを見せるかは疑問で、最終作を除けば、シリーズ一の最高傑作になる可能性は十分ある。

■『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
〜Harry Potter and THE ORDER OF THE PHOENIX〜』★★★ 09/01/21UP



ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン出演

成長期まっしぐらの出演者たち

夏休み中のハリーをディメンターが襲う。

守護霊の呪文で追い払うも魔法省から呼び出しをくらう。

ヴォルデモート復活を認めない魔法省のトップ、コーネリウス・ファッジはダンブルドアを危険視し、ホグワーツに部下アンブリッジを派遣する。

原作のなかでも最も地味だと思われるこの第5作をどう作るかを製作者も悩んだだろう。

次の謎のプリンスも同じく終盤以外はどうにも盛り上がりに欠けるので、どうするか見ものだが、今回とった作戦は適切だったかもしれない。

なくてもそう差し支えない序盤、中盤をまいてまいてまいて、ラストへつなげた。

映画で原作の魅力をあますところなくは無理だ。

そのかわりラストの本格魔法バトルはなかなかの出来だった。

魔法バトルといってもものすごく地味な戦いだったが。

というわけでハリー・ポッターシリーズにこれ以上の期待は無駄だと思う。

むしろよくまとめた思うので、★★★。

心配なのは20代半ばに見えつつある生徒たちだ。

もう7の役を演じてもいいぐらいの成長っぷりだ。

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■『ハリウッド的殺人事件〜Hollywood Homicide〜』★★★★



ハリソン・フォード、ジョシュ・ハートネット出演

刑事に副業をさせるな

コメディータッチのポリスアクション。

副業を持つ刑事たちが、人気DJ殺しの犯人を追ってハリウッドの町を奔走する。

軽いノリのバディムービー。

副業が不動産屋ヨガ教室のインストラクターという二人の刑事が事件の捜査にあたるが、捜査中に不動産関係の電話が入ったり、ヨガ教室の女の子が現れたり(しかも必ず名前を間違う)とハリウッドの治安が心配になるほど頼りない刑事たちの話。

しかし、私情をはさむポリスアクションは数多いが、副業が本業と同じくらいの位置を占めているため、なんの映画かよくわからない不思議で独特な雰囲気をもつ映画。

この映画の一番の魅力は2枚目の2人がとてもかっこ悪い庶民じみた役をやることだ。

とくに子ども自転車に乗るH・フォードは必見だ。

この映画の緊迫した場面を解きほぐす電話のコール音がとても印象に残っている。

このシーンがこの映画の滑稽さをよく表している。

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■『パルプ・フィクション〜Pulp Fiction〜』★★ 05/08/23UP



ブルース・ウィリス、ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン出演

〜あらすじ〜

レストランで食事するカップルがいる。

金を稼ぐにはどうしたらいいのかを話しあっているうちに、結局レストランでレジのお金と客の財布を奪う結論に達する。

友人に勧められるまで恐らく観ることはなかったと思う。

出演者をみてみると、ティム・ロスやタランティーノ監督までいる。

ていうか脚本・監督がタランティーノ。

『キル・ビル』と同じくユマ・サーマンが出演している。

なんだか血飛沫が舞いそうな予感がしたが、少なからずあたっていた。

感想だが、この映画はなんのジャンルに属するのかわからない

タランティーノだからね。そう自分に言い聞かせるしかない。

そしていつまでたっても物語の方向性がみえてこない。

クエンティン・タランティーノ監督の映画だからね。

結局最後までよくわからなかった。

関係がありそうでない章で構成されているからのようだ。

印象に残っているのはジョン・トラボルタのツイスト

■『ハンサムスーツ』★★★★ 10/05/05UP



谷原章介、塚地武雅、北川景子、大島美幸、佐田真由美出演

自分のルックスにコンプレックスをもつ琢朗(=塚地武雅)は店のバイトひろ子(=北川景子)に思い切って告白したもののバイトをやめられ、失意のどん底に。

そんな彼の前に“ハンサムスーツ”のモニターをやってみないかと勧誘する男が現れる。

ものは試しと“ハンサムスーツ”を装着すると光山杏仁(=谷原章介)の姿に変わる。

「外見より中身」、「そのままの君でいいという」主題がこめられたラブコメ映画。

特筆すべきは谷原章介の3枚目役の演技だ。

中身が拓朗であるとはっきり伝わってくるすばらしい演じぶりだ。

★の4つ目は彼にあげたといっても過言じゃない。

応援テーマソング渡辺美里の「My revolution」も何度も聞いてもすばらしい名曲だ。

最後の種あかしは「それはないだろう」と思っていた反則技だったが、悪い気はしない。

次のハンサムスーツのモニターに選ばれた芸人には吹いてしまった。

■『ヴァン・ヘルシング〜VAN HELSING〜』★★★ 05/05/24UP



ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール出演

〜あらすじ〜

お尋ね者だが悪と戦う組織に属するヴァン・ヘルシングはハイド氏を倒した後、トランシルバニアのドラキュラ伯爵退治へむかう。

モンスター退治は男の子の憧れということで吸血鬼関連の映画はなるべく見るようにしている。

ヒーローは普通の人間のようでそうではないヴァン・ヘルシングが主人公。

一応真の正体があるみたいだが、神話や聖書なんかにでてくる天使の名前だった。

どうみたって天使じゃないので気のせいかもしれない。

ドラキュラ伯爵の陰謀にフランケンシュタイン博士の怪物が関わってくるという怪物たちの夢の共演をみることができた。

だからってそれほど感動をあたえてもらってもいないが。

アクションはそこそこのレベルだし、画面から迫力や勢いは伝わってくる。

狼男対ヴァンパイアの戦いは背景のバチバチとあっているし、違和感はなかった。

ただ、ちょっとドタバタ騒動しすぎ。

もう少し物語部分に配慮があったほうがラストも映えてくると思った。

セクシー・ヴァンパイアがかわいかったので★★★。
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