咆哮と彷徨の記録




■『わすれな歌』★★★ 04/11/11UP



スパコン・ギッスワーン主演

脱走した事実を途中で忘れる

〜あらすじ〜

タイののどかな村に住む青年ペンは、サダウに惚れ、二人は結婚する。

しかし、ペンは兵役につくことに。

故郷に帰りたいペンは、歌手になるためオーディションを受ける。

そして、軍を抜け出し、歌手としての成功を夢見るが・・・。

タイののどかな風景から話は一変するが、とりあえず、歌う。

タイ版『ムーラン・ルージュ』といったところだ。

話は『コールド・マウンテン』と同じく戦争で引き裂かれた男女の愛だが、看守がカメラ目線でナレーションする。

話がわかりやすいようにとの配慮からだろうが、ナレーションが必要なほど難しい話ではない。

ペンが歌う歌は、サダウへの素直な思いを込めた、とてもストレートな歌詞で心に訴えかけてくる歌声。

脱走したにもかかわらず、追っ手が差し迫っている緊迫感が全く感じられず、歌の一人歩きになったのが残念。

友人O君にDVDを借りたときは、申し訳ないけど絶対に途中で寝るだろうと思っていたが、最後まで寝ずにみることができた。

‘い’が抜けているのではないかと思われた人もいるだろうが、“わすれな歌”で正解。

主人公が韓国四天王の一人ウォンビンに似ている。O君おすすめ。

■『笑いの大学』★★★ 05/10/21UP



役所広司、稲垣吾郎出演

仲良く台本作り

〜あらすじ〜

昭和15年(1940年)秋の浅草が話の舞台。

新しく検閲官となった向坂(=役所広司)のもとに劇団笑の大学の作家兼演出家の椿(=稲垣吾郎)が新しい劇の台本をみせにくる。

高校時代の日本史の知識はほとんど抜けているが、軍国主義の全盛期でいろいろと規制が厳しかった時代だったと思う。

喜劇を見たことがなく、笑うことに必然性を感じない検閲官と笑いをこよなく愛する作家の戦い。

向坂は椿の台本「ジュリオとロミエット」に問答無用で不許可を押そうとするが、椿は必死に説得を試みる。

まず笑える部分を説明する椿だが、お笑いについての知識が皆無の向坂には理解できない。

というよりボケ潰しの冷静な指摘になっている。

オチを必死に説明する若手芸人とかわらない椿が哀れ。

二人が言葉を交わす部屋が、取調室を少し広くした感じ。

これは、向坂の厳しくてお堅い印象をさらに強調していた。
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