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■『ソードフィッシュ〜SWORDFISH〜』★★ 05/06/01UP
ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー出演
〜あらすじ〜
元世界最高のハッカーだったスタンリー(=H・ジャックマン)は謎の美女ジンジャー(=H・ベリー)の訪問をうけ、ガブリエル(=J・トラボルタ)の仕事を手伝うことに。
『下妻物語』のように緊迫した場面からその事件の裏に何が起こったのか順に見ていくスタイル。
話の展開は多少先読みできる。
メインの3人はどこかで見たようなキャラクターでそれほど新鮮味を覚えなかったが、ジョン・トラボルタの髪型がなかなか似合っていた。
そこそこ目を見張るような視覚効果、どんでんがえしがあるわけだが、『閉ざされた森』の設定違うバージョンとしかみえず少々残念。
というか製作された順番からいくとこっちが先だが。
ハル・ベリーがトップレス姿を披露してくれているが、焼け石に水。 |
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■『ソウ〜SAW〜』★★★ 05/08/22UP
ケアリー・エルウェズ主演
〜あらすじ〜
シャワー室らしきところに男が二人鎖でつながれている。
彼らの間には手に拳銃を持った男の死体が横たわっていた。
なぜこんなことになったのか二人には見当もつかない。
序盤は謎解きからだが、異常な空間に鎖でつながれているとあってサスペンスとしてみるより、ハンニバル・レクター博士シリーズのような猟奇的な要素をもつ映画として認識したほうがよさそうだ。
ジェイソンなどの殺人鬼に追い詰められるよりこの映画のような心理的圧迫を与える犯人に恐怖を感じる。
伏線も無駄なく張られていて話の組み立て、謎解き、スムーズなストーリー展開で最後まで飽きることはなかった。
ただ、声を大にしていいたいのは、真犯人のことだ。
観てない人は決して反転させないように。
<入院していたジョンなる老患者が真犯人だったわけだが、彼にあの犯行の実行が可能なんだろうか?
計画は立てるだけなら可能かもしれない。
しかし、実行にいたっては老人の体力では説明がつきません。
鎖につながれた二人の拉致だが、相当の力技を要すると思う。
ですが、雑役夫のゼップにやらせたかもしれない。
しかし、刑事二人に追い詰められたシーンはどうだろうかか?
刃物は仕込んでいるし、逃げるのも結構早かった。
入院生活で足腰も相当弱りますからね。それは、身をもって証明済み。
「生に感謝しろ!」という動機を考えると彼が最適任者になるが、やはり体力面で不可能だと思う。
あれだけ動けると強引に仮定すると、脳腫瘍がどうとか言ってたが、ジョン老人は長生きするよ。> |
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『それでもボクはやってない』★★★ 08/03/04UP
加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、小日向文世、もたいまさこ出演
ホラー映画よりも背筋が凍る
〜あらすじ〜
面接へ行く途中の電車から降りたさい、女子中学生から痴漢だと言われた金子徹平(=加瀬亮)は取調べで容疑を否認し続ける。
3月1日の土曜プレミアムを録画した。
テレビ編集版ということでいくらかカットされているのだろう。
2000年に放送されていた『花村大介』でも痴漢冤罪を題材にした話があった。
そのときには主人公の奇策により無罪をとったがこの映画の結末やいかに…。
視聴者には主人公が無実であると知っているだけに救われてほしいと切に願いながら見て行くことになる。
かといって真犯人を主人公での手でつきとめようとするわけではない。
痴漢に間違われた青年が否認し続けたらどういうことになるのか、である。
これが怖い、刑事の取調べにしても、裁判所での検察官の追求、裁判官の冷たい視線、とくに小日向文世の裁判官はシャレになってない。
温厚な役しか見たことがないため、あんな冷徹な役は違和感よりも怖さ倍増である。
痴漢裁判にみる裁判制度の問題点に真っ向から立ち向かった本作、素人である自分にもはっきりとわかるように明示されている。
社会派作品にあまり興味がない自分だが、これは見逃せない。
これを見れば間違いなく満員電車で両手を挙げて乗る。
また、この映画をDVDに残そうと思い、CMをカットしていたのだが、妹に
「えっ、また観るの?」
と言われた。
たしかに、とても重苦しく、もう1度見る気にはなれない。 |
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