咆哮と彷徨の記録




■『マイノリティ・リポート〜MINORITY REPORT〜』★★★★ 05/05/09UP



トム・クルーズ主演

〜あらすじ〜

犯罪予防局に勤務するジョン・アンダートン(=T・クルーズ)は、息子が行方不明になってから6年、3人のプリコグ(予知能力者)による殺人予知の映像を分析し、殺人を未然に防ぐというシステムの成功に全力を注いできた。

しかし、自分が36時間後会ったこともない男を殺すと予知される。

2054年のワシントンは網膜によって識別され、どこにいるかバレバレという逃げ場のない状況。

『エネミー・オブ・アメリカ』、『逃亡者』以上にせっぱつまっている。

殺人前に未来殺人罪の容疑で逮捕するという少々横暴なやり方がまかり通っている。

「俺はやってない!」という言い訳が真実なのに通らない理不尽なシステム。

殺人事件が0という結果は当たり前

しかし、予知能力者をとりまく不思議な雰囲気とハイテクモニターを使っての映像分析がとても説得力がある。

要は冤罪の可能性があるということ。

ネタバレだが、軽くバラしておいてちょうどいいぐらいの難しいところだと思う。

3人の見る夢から殺人を予知していたが、3人とも同じ夢をみているわけでなく、中には違った未来も映し出されていて、それが少数報告(マイノリティ・リポート)というわけだ。

この映画といえばこのセリフ。

「By mandate of the District of Columbia Precrime Division you’re under arrest for the future murder of Mrs. Marks and Mr. Dubin that was to take place today at 0800 hours and four minutes. :犯罪予防局の権限により妻及びドナルド・ドゥービンに対する未来殺人罪の容疑で逮捕する。」

今でいうと殺人未遂罪でしょうか。

■『マキシマム・リスク〜MAXIMUM RISK〜』★★ 05/01/28UP



ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演

〜あらすじ〜

自分とそっくりな男が殺され、双子の弟だと知ったアラン(=J=K・ヴァン・ダム)は弟になりすまし、殺された真相を探る。

どこへ行っても乱闘騒ぎに街破壊で制作費が高くついたろう。

サウナでも戦うしまつ。

肉体美をみせたいのはわかるが、サウナはおとなしく汗を流すところ。

ジャッキー・チェンだってやらねぇよ。

アクションはぎりぎり合格点だが、彼のアクションは華がない。

それでもつい観たくなるアクション俳優だ。

dvd

■『マジェスティック〜THE MAJESTIC〜』★★★ 05/03/07UP



ジム・キャリー主演

〜あらすじ〜

脚本家のピーター(=J・キャリー)は『サハラの盗賊』でデビューを果たす。

次回作も決定するが非米活動委員会から共産党員であることを理由に聴聞会への出席を求められる。

無実を訴えるピーターだったが、橋から転落し、浜辺に打ち上げられる。

橋から転落し記憶を失ったピーターが戦死したと思われていた男と勘違いされるという話。

世の中には自分と似た人が3人はいるって話をきく。

ちなみに自分は初対面の人から「誰かに似ている。」と言われる確率80パーセント

戦死したルークのかわりになるわけだが、本当にルークなのか試される。

まず、フォースの力が使えるかどうか・・・ではなく、ピアノを弾けるかどうか。

コメディかと思いきや戦後のアメリカであった共産主義者弾圧を批判した社会派ドラマだった。

そもそもこの内容を2時間ちょいでまとめるのは無理があった。

後半はかなり強引にまとめた感じだった。

しかし、 共産主義者を投獄していたという事実にはかなり驚いた。

魔女狩りみたいなことをつい最近までやっていたとは。

dvd

■『魔女の宅急便』★★★ 05/01/28UP



〜あらすじ〜

キキは、魔女の修行として故郷を出て別の街で暮らすことに。

黒猫のジジと父親のラジオ、そして母の箒で修行の旅へ出る。

かわいい子には旅をさせろというが、故郷を出てよその街で暮らすことが魔女の修行と一体どういう関係があるのかよくわからない。

住むところも決まっていないのに放り出すのだから勘当とあまりかわらない。

主人公のキキはそういった自分の状況をさっぱり理解していない。

裏の話はこれぐらいにして、黒猫のジジがかわいい。

世間知らずのキキとはいいコンビ。

彼がいなかったら10分ぐらいで映画は終わっていただろう。

好きなことを続けることの難しさを教えてくれる映画。

ティーンエージャーが主人公の映画やドラマ、コミックに多い普遍的なテーマだが、描き方次第で化けるタイプだ。

キキを尊敬し、空を飛ぶことに憧れているトンボなる少年がいるが、飛んでいるのは名前だけではない。

■『マスク・オブ・ゾロ〜THE MASK OF ZORRO〜』★★★ 05/02/09UP



アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ出演

〜あらすじ〜

農民を苦しめるモンテロに立ち向かった英雄ゾロだったが、妻を殺され、娘を連れ去られてしまう。

そして20年後…。愛馬トルネードにまたがり、風の如く敵をやっつける民衆のヒーロー・ゾロが復活する。


剣を使ったアクションはかなりかっこいいし、身のこなしも華麗。

ただ、あの衣装はどうにかならないのか。

どっからみてもただのイタイ人だ。

2頭立ち乗りはかっこよかった。

絶対に馬術部でも指導してくれないだろう。

dvd

■『マスター・アンド・コマンダー〜MASTER and COMMANDER〜』★★★★ 04/11/11UP



ラッセル・クロウ主演

2004年アカデミー作品賞ノミネート作品。

〜あらすじ〜

1805年、英国のサプライズ号は、フランスの私掠船アケロン号の太平洋入りを阻止する任務につく。

海戦シーンは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ベン・ハー』と比べても群を抜いて迫力があった

さすがにノミネートされただけのことはある。

海戦シーンはこれが1番だと思う。

ラッセル・クロウ演じるサプライズ号の艦長ジャック・オーブリーとその仲間たちの友情と試練を描いた映画。

一致団結する海の男達の魅力がたっぷり詰まっていた。

といっても下品で粗野なイメージは全くなく、とてもさわやかで誇り高いクルーたちがそろっている。

印象に残ったセリフは「奇襲に勝機あり。:Surprise is on our side.」。

dvd

■『マッハ!!!!!!!!〜MACH〜』★★★★ 05/02/09UP



トニー・ジャー主演

〜あらすじ〜

タイ、ノンプラディー村で崇められているオンバク像の首が盗まれた。

首を取り戻すためティン(=トニー・ジャー)はバンコクへ向う。

一つCGを使いません。
二つワイヤーを使いません。
三つスタントマンを使いません。
四つ早回しを使いません。
五つ最強の格闘技ムエタイで闘います。

アクション好きの自分にはたまらない強烈な宣伝文句。

人間鍛えればあんなことがやれるのかと驚きの連続だった。

トニー・ジャーの身体能力の高さ、強靭な肉体に圧倒されたのはいうまでもなく、その相手役のやられっぷりも見事だった。

★★★★★かと思っていたが、ラストバトルの相手が役不足で今ひとつ盛り上がりに欠けたのが残念だった。

■『マトリックス〜THE MATRIX〜』★★★★ 05/05/12UP



キアヌ・リーブス主演

〜あらすじ〜

コンピュータの会社に勤めているトーマス・アンダーソン(=K・リーブス)は起きていても夢を見ているような感覚を覚えていた。

彼はその答えを教えてくれるというトリニティに導かれ、“マトリックス”とは何か、その真実を知るためにモーフィアスと会うことにする。

ワイヤーアクションの存在を世に知らしめた映画。

それだけにとどまらず、香港映画の十八番カンフーアクションをK・リーブスが見事にこなした映画でもある。

ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーら本場には敵いませんが、VFXを駆使してのアクションシーンはとてもかっこよかった。

“マトリックス”とは何なのか、1回観ただけでは理解できないほど難しい。

登場人物のセリフが哲学じみているせいでもあると思う。

要は、機械に支配された現実世界と機械に電池代わりにされている人間の夢見る仮想世界(マトリックス)が存在するということだ。

■『マトリックス・リローデッド〜THE MATRIX RELOADED〜』★★★★ 05/05/12UP



〜あらすじ〜

救世主として覚醒したネオでしたが、悪夢で眠れない日々が続いていた。

そんなとき25万の機械軍団が人類最後の都市ザイオンに侵攻を開始する。

前作のラストでトリニティのキスによって救世主として目覚めたネオが、ザイオンを救うべく設計者(アーキテクト)探しに奔走する。

前回ネオに倒されたエージェント・スミスが復活し、増殖してネオに襲い掛かる。

前作になかったvs多人数ですが、自慢のカンフーでなぎ倒す。

マルチアングルからの戦闘シーンは流れがとてもわかりやすいし、かっこよかった。

もうひとつかっこよかったのが高速道路でのアクション。

前作序盤の威厳が完全に失われたモーフィアスがかなりがんばっていた。

上司の威厳を取り戻すのはいつの時代も大変ですから。

“マトリックス”における救世主の役割が判明する。

どんな役割かと思いきや二択

しかも二択の内容が明らかにおかしい。

その二択をするために無理して設計者のもとに行く必要はあったのかよ。」と言ってやりたかった。

■『マトリックス・レボリューションズ〜THE MATRIX REVOLUTIONS〜』★★★ 05/05/12UP



〜あらすじ〜

前作、現実世界でセンティネルを止めた結果、ネオは意識を失う。

ネオを救出するべくトリニティ、モーフィアス、セラフはメロビンジアンのもとへいく。

機械軍団との戦争は見ごたえ十分だった。

機械軍団がセンティネルのみの軍団だったのは手を抜いたのではないかと思ったが、大量生産、大量消費の今を反映していたのかもしれない。

スミスとの最終決戦は最終章を飾るのにふさわしいバトルだった。

マトリックス世界なのに雷鳴とどろく豪雨の中の決戦は、現実世界の運命もまた二人の勝負の行方にかかっていることを思わせ、見入ってしまった。

dvd

■『マルコヴィッチの穴〜BEING JOHN MALKOVICH〜』★★★ 05/05/09UP



ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、ジョン・マルコヴィッチ出演

〜あらすじ〜

人形師として成功できず、定職を探すことにしたクレイグ(=J・キューザック)はとあるビルの7 1/2階にある会社でファイル整理の仕事につく。

仕事場で不思議な穴を発見し、進んでいくとジョン・マルコヴィッチの頭の中にいて・・・。


他人の脳の中に入るという超常現象を使った演出はおもしろかった。

もし誰かの脳の中に入りその人の視点からみることができるなら、自分ならスキージャンプの選手の中に入ってジャンプを体感したい

変身願望をうまく使ったストーリー構成も奇抜で最後まであきることはなかった。

コメディコーナーにあったが、ブラックユーモアの要素が強くそれほど笑える内容ではなかった。

ジョン・マルコヴィッチを知らないのでどうしようもないが。

エンドクレジットに名前が出てくるまで気付かなかったが、キャメロン・ディアスが出演している。

似ていると感じたものの、あのヘアスタイルと髪の色ではわからなかった。

dvd

■『真夜中の弥次さん喜多さん』★★★ 06/04/25UP



宮藤官九郎脚本、監督。長瀬智也、中村七之助主演

Road to Ise

〜あらすじ〜

ヤク中の喜多さん(=中村七之助)を連れ、弥次さん(=長瀬智也)はお伊勢参りへ。

内容がクレイジーすぎてどう感想を書いていいのかわからないそんな映画。

時代は江戸時代、二人はチョッパーバイクで伊勢へ。

以外に似合っている。

DVDのジャケットにもなってた。

そして東海道の各地に出てくる人物たち。

だれもかれも個性が強すぎて逆に印象に残らない。

しかし、そのなかでも唯一異彩を放ったのがアーサー王。

これは衝撃的。

演じているのが中村勘三郎。

とはいえ、この映画の勢いも彼の登場までで後は失速していく。

ダークな展開となり、序盤とはうってかわって暗くなる。



お気に入りのセリフは2つ。

「てんでリアルじゃねぇ。」「夜でもアーサー。」。
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